清泉女子大学

最終更新日:2010.6.1

「社会研修」第5回 ウェブ補講

「社会研修」履修者の皆さんへ 木村 琢也

去る5月21日(金)の「社会研修」の授業を突然休講にしてしまい、申し訳ありませんでした。 この回の授業では、履歴書・エントリーシートの書き方について注意すべき点を扱う予定でした。

本来ならば休講になった回の授業の補講を行うべきなのですが、

  1. 6月4日(金)から同時限で「日経ビジネス講座」が始まり、この講座の受講生と「社会研修」履修者の多くが重複している
  2. インターンシップを行う学生の多くが6月中に履歴書を書く必要があるため、本来の補講期間である7月最終週に補講を行うのでは意味がない
  3. 1週間の時間割の中で金曜日5時限以外に全員が集まれる時間がなく、かと言って昼休みや午後6時以降に皆さんを集めることも避けたい

という理由から、必ずしも理想的な形とは言えませんが、このようにウェブ上に授業で扱う予定だった内容を載せ、これをもって補講に代えさせていただきたいと思います。なにとぞ、ご了承ください。

1. 文章一般について

私はインターンシップはもちろん、企業を回るような就職活動をした経験もありませんが、学生の皆さんが書いたレポートを見た経験、推薦入試やAO入試で面接をした経験などから、少しは言えることがあると思いますので、それをここに書こうと思います。

■ 誤字を書かない

言うまでもないことですが、たった一つの誤字によって「不注意な人だ、学力・教養のない人だ」というイメージを抱かれてしまうことは絶対に避けなければなりません。自信がなかったら必ず辞書を引いて確認しましょう。間違っても次のような文を書かないように。
例:「練絡と送談が重様だということがわかり、とても几帳な体検をしました。」

辞書を引けない状況で書かなければならないような場合には、正しく使える自信のない言葉は使わない方が無難です。

(何年か前にエントリーシートの書き方を説明しているウェブサイトの中で「誤字・脱字はかなりの原点になる」と書いてあるのを見たことがあります。忘れられません。(笑))

また、当然漢字で書くべき言葉をひらがなで書くのもみっともないです。
例:「れんらくとそうだんがじゅうようだということがわかり、とてもきちょうなたいけんをしました。」

■ ねじれた文を書かない

「ねじれた文」とは、主語と述語、または文の前半と後半が呼応しない文のことです。
例:「私は今の日本はとても景気が悪い。」「その時私が強く感じたことは、人はどんなときも一人ぼっちではないのだということを強く感じました。」「いくら就職状況が厳しいからと言って、私はがんばり抜くつもりです。」「なぜなら去年、とても忙しいアルバイトをしました。」

■ 「!」「?」は使わない

履歴書・エントリーシートはビジネスの文書ですから、その中に次のような文があると子供っぽく見えてしまいます。
例:「インターンシップでいったい私はどんな経験ができるのか? 何が私を待ち受け、私はどんな成長を果たせるのか!? ドキドキしています!!!」

2. 履歴書

就職課で作ってくださった履歴書の記入例をリンクします。ぜひ参考にしてください。

履歴書の例

以下は手書きの履歴書を書く際に注意すべき点です。

■ 読みやすく書く

  1. 小さすぎる字を書かない。(読む人は老眼かもしれない。)
  2. ワクの中いっぱいに書かない(ある程度大きいワクであれば、上下左右 5mm 程度は余白にする。)
  3. 文字の配置を、ワクの上半分だけや左半分だけに偏らせない。

1〜3を一言で言うと「見た瞬間に目が拒否するような書き方をするな」ということ。

  1. 次のような場合、半角の半分(4分の1角)ぐらいあけて書くと読みやすい。
    ×「東京都品川区東五反田」
    ○「東京都 品川区 東五反田」
  2. 団体名・資格の名称などは正式名称で書く。
    ×「清泉女子大学 日文科」
    ○「私立 清泉女子大学 文学部 日本語日本文学科」(「私立」は正式名称には含まれないが、書いた方がはっきりして良い。)

3. エントリーシート

以下では、次の文献を参考にしました。

  • 杉村太郎,坂本章紀 (2009),『絶対内定 2011 エントリーシート・履歴書』,ダイヤモンド社.
  • 鮎川二郎,加賀博 (2006),『キャリア時代をリードする学生のためのキャリア形成と就職成功へのステップ』,実務出版.
  • 日経就職ナビ編集部 (2009),『学生のためのリアル就活本 就職活動ナビゲーション 2011年度版』,日経HR.

皆さんもこのような本を1冊読んでみるのは良いことだと思います。しかし、2〜3冊読むと互いに矛盾したことが書いてあったりして、かえって混乱しかねません。「誤字・脱字のない正しい文を書く」、「読み手のことを考えて書く」という大原則が揺らぐことはありませんが、ハウツー本に書かれている細かいルールを100パーセント金科玉条のように守る必要もないと思ってください。たとえば「文章で書くよりも箇条書きのほうが良い」とか「文に数字を含めた方が読み手はイメージしやすい」などといったアドバイスは、当てはまる場合とそうでない場合があると思います。

3.1. 書き方

■ 読みやすく書く

これは履歴書のときと同じですから、詳細は省略します。

■ 読み手のことを考えて書く

読み手はあなたのことも何も知らない人です。また多くの場合、清泉のことも知らず、あなたが打ち込んでいる勉強の内容も知りません。自分がなじんでいる事柄だからと言って、他人に理解不能なことを書いていないでしょうか。心配だったら他の人に読んでもらって、理解できるかどうか聞いてみましょう。

■ 簡潔に書く

長い文章ではないので、起承転結など考えないほうが良いでしょう。文学的表現も不要です。「理由→結論」よりも「結論→理由」のほうが簡潔なわかりやすい文章になります。

■ 下書きを書く、コピーを取る

いきなりペンで書き始めて完璧に書ける人はめったにいません。必ず下書きをして、誤字やわかりにくい表現がないかチェックしましょう。それから提出する前に必ずコピーを取って手元に置いておくこと。後に面接などがあった場合、面接官はエントリーシートの内容を元に質問して来ます。そのとき、自分が書いた内容を忘れてしまっていたりしたらみっともないですね。自分が何を書いたかをしっかり覚えておき、できればどんな突っ込みが来るかも予測しておきましょう。もっとも、面接官はこちらの予想の裏をかく質問をしてくることもありますから、「想定問答集」を作ってそれを暗記するという対応はあまり勧められません。

3.2. 内容

■ 具体的に書く

これは3.1. 書き方の「読み手のことを考えて書く」にもつながります。あなたのことを何も知らない人が読んだときに、書かれている情況を思い浮かべることができるでしょうか。

■ 「会ってみたい」と思わせる内容に

読み手が「この人と会ってエントリーシートの続きが聞きたい、もっとくわしく知りたい」と思わせる文章が理想的です。ですからエントリーシートに何もかも書き入れず、ポイントだけを絞って書くほうが得策です。

■ 自己PRでは「自分がどのように貢献できるか」を述べる

会社はあなたを成長させてくれるために存在しているのではありません。自分のほうが会社にどのようなメリットを与えることができるかという視点を持ちましょう。

■ 志望動機は「興味があるから」では不足

これは他の科目(地域協力演習)の関係で来学された品川区の教育長から伺ったお話ですが、教員志望の学生が志望動機を尋ねられたときに「子供が好きだから」と答えた学生のことは落とすそうです。教育長によると、ユニクロの社長も「服が好きだから、ファッションに興味があるから御社を志望しました」と言う入社希望者は落とすと言っていたそうです。「入社後(インターンシップの場合にはその期間)にどんな仕事を手がけたいか、自分には何ができるか」という視点を持ちたいものです。

■ 説明会などで、急にその場で書かされたときに備えて

あらかじめ基本の3質問 (1)「自己PR(学生時代にがんばっている/がんばったこと)」、(2)「志望動機」、(3)「将来像」についての短い文章を準備しておくと便利です。設問には字数制限のある場合も多いので、パソコンを使って3質問のそれぞれに対し 200字、400字、600字の3パターンの回答を用意します。これはじっくり推敲して作りましょう。この内容を頭に入れておけば、変化球の質問にも対応できる…と、本には書いてありました。

4. おわりに

以上、私の得意分野とは全く関係ないことについていろいろ書きましたが、少しはお役に立てたでしょうか。 就職課の職員の方々は私と違って、その道のプロです。自分の書いた履歴書やエントリーシートに自信がなかったら、就職課の職員の方に見てもらうのもひとつの手です。きっと適切なアドバイスがもらえ(ると思い)ます。

Good luck!

その他の連絡事項

就職相談受付中!

就職課では、個人面談を常時受け付けています。就職に関して、悩んでいることや聞きたいことがありましたら、気軽に就職課の窓口までお越しください。