アンヌ・ドートリッシュの『時祷書』は、100年戦争が終ろうとしていた15世紀半ばにパリで制作された。
注文主または最初の持ち主が誰であったかは不明である。
その後、この時祷書はフランス国王の所有となり、やがてルイ13世(1610‐43在位)の
王妃アンヌ・ドートリッシュ(1601‐66)の所有となった。
 
 本書は子牛皮紙製で146葉からなり、20点の挿絵が挟み込まれている。聖母の時祷に関する八つの主題、
<聖母子>、<エリザベツ訪問>、<神殿奉献>、<羊飼いのお告げ>、<マギの礼拝>、<幼児虐殺>、
<エジプト逃避>、<聖母戴冠>は全頁挿絵となっており、他に<聖母子>と11点の聖人像の小挿絵がある。


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