日本語学に関するパスファインダー
  このパスファインダーは、「日本語学」を調べて必要な情報・資料の収集をお手伝いする「道しるべ」です。
  このパスファインダーには図書館の資料や、インターネット上に提供されている文献、データベース、出版情報やリンクなど選りすぐりの資料・情報が掲載されています。ここに紹介した以外にも情報・資料はたくさんあります。このパスファインダーを道しるべとして自分自身でさらに調べを進めてください。また、わからないことは図書館員にお尋ねください。


A:日本語学とは
  日本語について、客観的・体系的な研究を行う文化科学。言語学の一部門であるが、国語という言語のもつ特性に伴い、言語学一般に比べて独特な内容を含んでいる。 一般の言語学と同じく、音韻、文法、語彙(ごい)の部門があるが、そのほかに文字、文体などの部面が重視される。 また、国語の歴史的研究や方言研究の部門があり、近時はコンピュータの導入による計量的研究の進展も著しい。(『日本大百科全書』より抜粋)

B:キーワードと分類

日本語学についての情報・資料を調べる際には次のようなキーワードを使います。
    日本語学、国語学、言語学、音韻、語彙、文法、現代語、方言、Japanese Linguistics
また、図書館の書架を調べる際には、次の分類番号を手がかりに調べるとよいでしょう。
   和書 : 801(言語学)、810(日本語)、811(音声.音韻.文字)、814(語彙)、815(文法.語法)、816(文章.文体.作文)、818(方言)
   洋書 : 495.6(Laguages of Japanese) 

C:包括的な情報
   
日本語学(国語学)とは何かについて、包括的な情報を得るには百科事典や専門事典が便利です。また、インターネットからも包括的な情報が得られます。
<百科事典>
    『世界大百科事典』(平凡社、2007年版)10巻  【請求記号:031/Se22/10b 所在:1F参考図書
    「国語学」(10巻 131ページ) 国語学の概念や国語学の歴史などについて書かれています。 
<インターネット>
   「日本語(Wikipedia)」 (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E)
    日本語について多方面から記述されていて、関連書籍等が豊富に記載がなされています。

D:入門書と専門書

日本語学についての入門書には次のような図書があります。
<入門書>
  『日本語学のみかた』 / 1997年 朝日新聞社出版  請求記号:810/N71 所在:B1F開架
    日本語学の導入的な本で、現代日本語学者20人の研究が紹介されています。また、日本語学を理解するための五十冊も紹介されています。
  『ここからはじまる日本語学』 / 伊坂淳一著, 1997年  【請求記号:810.1/I68 所在:B1F開架
    学生向けに日本語学の初歩から学べるように意識して書かれたテキストで、初学者向けに平易な記述がなされています。
  『日本語学への第一歩』 / 柚木靖史, 灰谷謙二, 渡邊ゆかり著, 2006年  【請求記号:810.1/N71 所在:B1F開架
    初めて日本語学を学ぶ学生を対象にした入門書で、15のステップで日本語学を学べるようになっています。
  『現代日本語学入門』 / 荻野綱男編著, 2007年  【請求記号:810.1/O25 所在:B1F開架
    現代日本語学の入門書で、現代日本語学について総論から各論、基礎知識までを多くの図表を用いて記述されています。
  『岩波講座日本語』 / 岩波書店発行, 1976年-1978年  【請求記号:810.8/10/1A-13A 所在:B1F開架
    日本語学に関する総論や各論、歴史や周辺研究といったテーマを別巻を含め13巻にまとめたシリーズです。

日本語学について、さらに詳しく研究しようとする人には、次のような専門書をお勧めします。
<専門書>
  『講座日本語学』 / 明治書院発行, 1981年-1982年  請求記号:810.8/15/1-13 所在:B1F開架
    「総論」から「外国語との対照」に至る12巻で構成されていて、多彩な執筆者によって記述がなされています。
  『日本の言語学』 / 大修館書店発行, 1978年-1981年  請求記号:810.8/N71/1-8 所在:B1F開架
    言語学の論文集成として刊行されたもので、第2巻以降も各々の各論について論文をみることができます。
  『シリーズ方言学』 / 岩波書店発行, 2006年-2008年  【請求記号:818/Sh88/1-4 所在:B1F開架
    全4巻からなる方言学のシリーズです。コンピュータやインターネットといった、新しい側面からのアプローチも紹介されています。
  『シリーズ言語科学』 / 東京大学出版会発行, 2002年  請求記号:808/G34/1-5 所在:B1F開架
    全5巻からなり、言語学の枠を超えた言語情報科学といった枠組みで言語学を捉えたシリーズです。
  『「日本語学」特集テーマ別ファイル』 / 明治書院発行, 2005年  請求記号:810.4/N71/1-6 所在:B1F開架
    雑誌月刊『日本語学』テーマ別にバックナンバーを復刻したシリーズものです。第6巻は、「IT関連」としてインターネットやコンピュータによる展開として記述されています。

  

E:参考図書
 
日本語学については、次のような参考図書があります。
  『日本語学研究事典』 / 飛田良文 [ほか] 編,2007年  請求記号:810.3/N71 所在:1F参考図書
    "事項編"と"資料編"とに分け、項目ごとに定義・研究史・研究の現状と課題・参考文献を収録した事典です。『国語学研究事典』の改訂版でもあります。
  『国語学大辞典』 / 国語学会編, 1980年  【請求記号:810.3/9A 所在:1F参考図書
    1955年(昭和30年)に刊行された『国語学辞典』の改版にあたり、1600の中項目を収めた国語学辞典で、国語年表、参考文献が付与されています。
  『日本語教育事典』 / 日本語教育学会編 ; 水谷修 [ほか] 編集, 2005年  【請求記号:810.7/N71 所在:1F参考図書
    日本語教育についての基本事項を網羅した百科事典です。基本項目がわかりやすく章立てされていて、海外の日本教育事情なども紹介されています。
  『応用言語学事典』 / 小池生夫編集主幹, 2003年  【請求記号:803.6/Ko31 所在:1F参考図書
    応用言語学研究の全体像が展望できるように、全体を13の分野に分けて構成されています。日本語・日本語教育についても13章で取り上げられています。
  『日本語文法大辞典』 / 山口明穂, 秋本守英編, 2001年  【請求記号:815.033/N71 所在:1F参考図書
    日本語として文法上特に重要な働きをもつ語彙について、その用法や意味などを記述した辞典です。


F:専門雑誌

日本語学に関する専門雑誌、学術雑誌には次のようなものがあります。
  『日本語学』 / 明治書院(月刊)  【所在:B2F和雑誌
    毎号特集を組み、日本語研究の最先端を広く紹介しています。また国語教育現場へ実際的・具体的な情報を提供しています。
  『日本語の研究』 / 日本語学会(季刊)  【所在:B2F和雑誌
    日本語研究に関する論文や研究ノートのほか、日本語に関する書籍の書評が掲載されています。前誌名は『国語学』です。
  『日本語学ジャーナル』 / アルク(月刊)  【所在:B2F和雑誌
    日本語と日本を学ぶための学習誌で、日本語学習者と教える側の双方に役立つ情報が掲載されてます。また学習用CDも付属されています。
  『国語年鑑』 / 国立国語研究所(年刊)  【所在:B2F和雑誌
    国語に関する研究情報を集めた日本で唯一の年鑑です。昭和29(1954)年以来、毎年刊行を続けています。

G:学会・協会・研究会

日本語学に関する学術団体としては次のようなものがあります。
  「国立国語研究所」(http://www.kokken.go.jp/)
    国民の言語生活の向上及び外国人に対する日本語教育の充実への貢献を目指している独立行政法人です。日本語に関する様々な刊行物を出版しています。
  「日本語学会」 (http://www.jpling.gr.jp/index.html)
    日本語研究の進展と会員相互の連絡を図ることを目的として設立された学会です。機関紙「日本語の研究」を発行しています。
  「日本語文法学会」 (http://www.nihongo-bunpo.org/index.html)
    日本語文法研究者の発表・交流の場と設立された学会です。年2回学会誌「日本語文法」を発行しています。
  「日本語用論学会」 (http://wwwsoc.nii.ac.jp/psj4/)
    日本における語用論の研究を組織化して、研究者相互の修練と若い研究者の育成を目指している学会です。学会誌「語用論研究」を発行しています。
  「日本語ジェンダー学会」(http://wwwsoc.nii.ac.jp/gender/index.html)
    日本語のジェンダー表現について学際的探究を行なっている学会です。ホームページ上で、学会誌「日本語とジェンダー」を公開しています。

H:日本語学に関する資料・情報を検索する

日本語学について検索する際には次のようなツールがあります。
※図書館資料を調べるためのオンラインツールのことを、通称OPAC (Online Public Access Catalog、オパック)といいます。
<OPACで図書を探す>
  清泉OPAC (清泉女子大学の蔵書検索)
    キーワードから、「日本語学」,「国語学」,「Japanese Linguistics」で検索してください。
  WebcatPlus (他大学図書館の蔵書検索)
    「日本語」,「日本語学」,「国語学」で検索してください。
  品川区立図書館 (品川区立図書館の蔵書検索)
    「日本語学」,「国語学」で検索してください。
  Books.or.jp (日本で入手可能な書籍検索)
    「日本語学」,「国語学」で検索してください。

<データベースで論文・記事を探す>
  CiNii (国立国会図書館の雑誌記事索引や学会誌、研究紀要を網羅)
    「日本語学」,「国語学」で検索してください。
  MAGAZINEPLUS (CiNiiの収録誌のほかに一般雑誌を網羅) ※学内専用です
    「日本語学」や「国語学」と別の検索語を組み合わせて検索してください。 例)「日本語学 敬語」
  聞蔵U[朝日新聞記事データベース] (1945年以降の朝日新聞の記事) ※学内専用です
    「日本語学&教育」,「日本語学&大学」で検索してください。

<インターネットで情報を探す>
  Google (http://www.google.co.jp/)
    「日本語学」,「国語学」で検索してください。 

I:インターネット情報資源

このほかに日本語学に関して有用なインターネット情報源としては次のようなサイトもあります。
  「やちまた」 (http://www.d1.dion.ne.jp/~tmogi/yachimata/index.html)
    日本語研究のための様々な情報を収集することができるサイトです。
  「日本語オンライン」 (http://nihongo-online.jp/)
    日本語教育や日本語教師の情報や掲示板が豊富に掲載されています。
  「国内言語学関連研究機関WWWページリスト」(http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/kanren.html)
    言語学関係の学会や研究会、催しなどが一覧することができます。
  「日本語の歴史と日本語研究の歴史」(http://www.ne.jp/asahi/nihongo/okajima/)
    国語学に関する論文が執筆者の没年順に収集されていて、PDFファイルで全文をみることができます。

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