日本文学に関するパスファインダー

 このパスファインダーは、「日本文学」について調べたいときや、レポートや論文を書くために必要な情報・資料の収集をお手伝いする「道しるべ」です。このパスファインダーには図書館の資料や、インターネット上に提供されている文献、データベース、出版情報やリンクなど選りすぐりの資料・情報が掲載されています。ここに紹介した以外にも情報・資料はたくさんあります。このパスファインダーを道しるべとして自分自身でさらに調べを進めてください。また、わからないことは図書館員にお尋ねください。



A:日本文学とは

 日本文学とは、日本人によって日本語で書かれた文学作品の総称。
 日本文学は上代 (奈良時代)、中古 (平安時代)、中世 (鎌倉時代、南北朝時代、室町時代)、近世 (安土桃山時代、江戸時代)、近代 (明治時代以後) の5期に分けられる。 なお上代、中古を合せて古代とする説,安土桃山時代を中世とする説、近代を明治・大正期として昭和以降を現代とする説などその他多数の説がある。
 形態としては、詩歌 (歌謡、和歌、連歌、俳諧、漢詩、詩ほか)、小説 (説話、物語、御伽草子、浮世草子、草双紙など)、戯曲 (能、狂言、浄瑠璃、歌舞伎ほか)、日記、随筆、評論に分けることができる。
『ブリタニカオンラインジャパン』より抜粋

B:キーワードと分類

日本文学についての情報・資料を調べる際には次のようなキーワードを使います。
    日本文学、上代文学、中古文学、中世文学、近世文学、近代文学、源氏物語、Japanese Literature 
また、図書館の書架を調べる際には、次の分類番号を手がかりに調べるとよいでしょう。
   和書 : 910(日本文学<一般>)、911(日本文学・詩)、912(日本文学・戯曲)、913(日本文学・小説)、
        914(日本文学・評論,エッセイ,随筆)、915(日本文学・日記,書簡,紀行)
   洋書 : 895.6(Literature of Japanese) 

C:包括的な情報

日本文学とは何かについて、包括的な情報を得るには百科事典や専門事典が便利です。また、インターネットからも包括的な情報が得られます。
<百科事典>
  『世界大百科事典』(平凡社、2007年版)21巻  【請求記号:031/Se22/21A 所在:1F参考図書 
    「日本文学」(21巻 468ページ) 日本文学についての定義の方法や日本文学の特徴について書かれています。 
  《JapanKnowledge》 データベース  ※学内専用です
    辞事典の検索を行うと『日本大百科全書』では、「日本文学」でヒットします。 
    各時代毎の日本文学の概要を知ることができるほか、年表や関連サイトや参考文献を調べることができます。
<インターネット>
  「日本文学(MSNエンカルタ百科事典)」 (http://jp.encarta.msn.com/encyclopedia_761557640/content.html)
    日本文学についてのウェブ上の百科事典の情報を見ることがです。

D:入門書と専門書

日本文学についての入門書には次のような図書があります。
<入門書>
  『日本文学全史』 / 市古貞次責任編集, 1990年  請求記号:910.2/N71/1-6 所在:B1F開架
    日本文学史を上代から現代まで、6巻に分けて説明がなされています。巻末に豊富な参考文献リストが付与されています。
  『上代の文学(日本文学史)』 / 木下正俊, 稲岡耕二編, 1976年  【請求記号:910.2/62/1-5 所在:B1F開架
  『明治の文学(近代文学史)』 / 紅野 敏郎著, 1972年  【請求記号:910.26/72/1-3 所在:B1F開架
    いずれも有斐閣選書であり、各時代ごとに1冊づつ収められています。巻末には年表もあります。
  『日本文芸史』 / 古橋信孝編, 1986年  【請求記号:910.2/67/1-8 所在:B1F開架
    古代から近代までを5冊に分け、現代3冊を加えた8冊で構成されています。 本文下段に参考文献や注釈が加えられています。
日本文学について、さらに詳しく研究しようとする人には、次のような専門書をお勧めします。
<専門書>
  『新編日本古典文学全集』 / 小学館発行, 1994年-2002年  請求記号:918/N71-2/1-88 所在:B1F開架
    古事記から江戸時代の連歌・能楽まで88巻からなる全集です。各巻の巻末には解説や参考文献が記されています。
  『新日本古典文学大系』 / 岩波書店発行, 1989年-2005年  請求記号:918/32/1-102 所在:B1F開架
    万葉集から江戸時代の文学まで102巻からなる全集です。本文下段に注釈が付いていて、巻末に解説があります。
  『新日本古典文学大系:明治編』 / 岩波書店発行, 2001年-2006年  【請求記号:918/N71-M/1-29 所在:B1F開架
    新日本古典文学大系の明治編で、明治期の主な作家ごとにまとめられています。
  『日本近代文学大系』 / 角川書店発行, 1969年-1975年  請求記号:918.6/7/1-61 所在:B1F開架
    明治時代以降の近代文学を主に作家ごとにまとめられた全集です。本文上段に注釈があり、巻末に参考文献リストがあります。
  『近代文学鑑賞講座』 / 角川書店発行, 1958年-1967年  請求記号:910.8/12/1-25 所在:B1F開架
    明治時代以降の主な作家ごとに、作家解説や作品鑑賞が収められた全集です。巻末に参考文献目録があります。
  

E:参考図書

日本文学については、次のような参考図書があります。
  『日本古典文学大事典』 / 大曾根章介 [ほか] 編, 1998年  請求記号:910.3/N71 所在:1F参考図書
    上代より近世までの日本古典文学を対象に、約8000の項目について解説がなされた事典です。項目には出所が記されています。
  『日本古典文学研究史大事典』 / 西沢正史, 徳田武編, 1997年  請求記号:910.3/N87 所在:1F参考図書
    上代より近世の主な作品について、概要・研究史・問題点などが記されています。
  『日本近代文学大事典』 / 日本近代文学館編, 1977年-1978年  【請求記号:910.3/44/1-6 所在:1F参考図書
    明治以来の近代文学を人名・事項・新聞・雑誌などに分けて解説を記した事典です。
  『日本現代文学大事典』 / 三好行雄 [ほか] 編, 1994年  【請求記号:910.2603/MI91/1-2 所在:1F参考図書
    近代から現代に至る日本文学を、作品篇と人名・事項篇に分けて編纂した事典です。

F:専門雑誌

日本文学に関する専門雑誌、学術雑誌には次のようなものがあります。
  「日本文学」 / 日本文学協会 (月刊)  【所在:B2F和雑誌架
    日本文学と国語教育にかかわる論文・報告・エッセイ等が掲載されています。
  「國文学:解釈と教材の研究」 / 學燈社 (月刊)  所在:B2F和雑誌架
    日本語・日本文学・日本文化に関する論文やエッセイ等が掲載されています。 
  「国文学解釈と鑑賞」 / 至文堂 (月刊)  所在:B2F和雑誌架
    毎号日本文学に関する特集が組まれ、関連する論文が掲載されているほか、新刊書の紹介記事もあります。
  「国語と國文学」 / 東京大学国語国文学会 (月刊)  所在:B2F和雑誌架
    日本語と日本文学に関する論文が掲載されています。
  「比較文学」 / 日本比較文学会 (年刊)  【所在:B2F和雑誌架
    主に日本文学との比較文学・比較文化に関する論文が掲載されています。
  

G:学会・協会・研究会

日本文学に関する学術団体としては次のようなものがあります。
  「日本文学協会」 (http://www3.ocn.ne.jp/~bungaku/)
    日本文学研究および国語教育の今日的な課題を追求する団体です。機関紙「日本文学」を発行しています。
  「古代文学会」 (http://www.ne.jp/asahi/kodai/bungaku/index.htm)
    古代文学について研究を続ける学会です。毎年学会誌「古代文学」を発行しています。
  「中古文学会」 (http://wwwsoc.nii.ac.jp/chu-ko/index.html)
    古典文学について研究を行っている学会です。年2回「中古文学」という機関紙を発行していて、春と秋に大会も催しています。
  「中世文学会」(http://wwwsoc.nii.ac.jp/cyuseibu/)
    中世文学について研究を行っている学会です。毎年春と秋に大会を開催しています。
  「日本近世文学会」(http://wwwsoc.nii.ac.jp/nkb/index.html)
    近世文学について研究を行っている学会です。機関紙「近世文藝」を発行しています。
  「日本近代文学会」(http://wwwsoc.nii.ac.jp/amjls/)
    近代文学について研究を行っている学会です。年2回機関紙「日本近代文学」を発行しています。
  「日本比較文学会」(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcla/)
    比較文学・比較文化の研究を推進している学会です。機関紙「比較文学」を発行しています。
  「国文学研究資料館」(http://www.nijl.ac.jp/)
    国文学関係の論文や国書のデータベースを閲覧することができ、閲覧室で所蔵資料の閲覧もできます。
  「日本近代文学館」(http://www.bungakukan.or.jp/)
    明治以降の日本の近現代文学資料を収集していて、所蔵資料を閲覧することもできます。
 

H:日本文学に関する資料・情報を検索する

日本文学について検索する際には次のようなツールがあります。
※図書館資料を調べるためのオンラインツールのことを、通称OPAC (Online Public Access Catalog、オパック)といいます。
<OPACで図書を探す>
  清泉OPAC (清泉女子大学の蔵書検索)
    キーワードやタイトルから、作家名や作品名で検索してください。
  WebcatPlus (他大学図書館の蔵書検索)
    キーワードやタイトルから、作家名や作品名で検索してください。
  品川区立図書館 (品川区立図書館の蔵書検索)
    タイトルから、作家名や作品名で検索してください。
  Books.or.jp (日本で入手可能な書籍検索)
    タイトルから、作家名や作品名で検索してください。

<データベースで論文・記事を探す>
  CiNii (国立国会図書館の雑誌記事索引や学会誌、研究紀要を網羅)
    作家名や作品名など探したい言葉で検索してください。
  MAGAZINEPLUS (CiNiiの収録誌のほかに一般雑誌を網羅) ※学内専用です
    作家名や作品名など探したい言葉で検索してください。
  聞蔵U[朝日新聞記事データベース] (1945年以降の朝日新聞の記事) ※学内専用です
    作家名や作品名など探したい言葉で検索してください。

<インターネットで情報を探す>
  Google (http://www.google.co.jp/)
    「日本 文学」で検索してください。 

I:インターネット情報資源

このほかに日本文学に関して有用なインターネット情報源としては次のようなサイトもあります。
  「ARIADNE日本文学」 (http://ariadne.jp/literature-j.html)
    時代ごとに色々なリンクが紹介されているサイトです。
  「日本古典文学テキスト」 (http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/classic.htm)
    古典文学をテキスト化し、テキストには一部に語注等が付与されています。
  「近現代日本文学リンク集」(http://www1.gifu-u.ac.jp/~kameoka/link.html)
    近現代文学に関する様々なサイトがリンクされています。

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