清泉女子大学

  • English
  • Español
  • 文字サイズ
  • -
  • +
seisenポータル

トップ >  図書館 >  蔵書紹介 > 貴重書コレクション

貴重書コレクション

図書館報より抜粋した貴重書をご覧になれます。

ステパノス版プラトン全集

ステパノス版プラトン全集

<解説> 本学名誉博士 今道友信
本学図書館には、欧米の古い大学でも備えている大学は限られている、といわれるひとつのアカデミックな宝物がある。
それは、全三巻の大型の古書で、『ステパノス版プラトン全集』である。
中世の写本をもとに、近世になって最初に印刷されたプラトン全集は、1513年ヴェネチア刊行のアルド版であるが、本学所有の版はそれに次いで古く、しかも学問的に最も権威ある古書で、1578年パリで刊行されている。

ステパノス版プラトン全集

この書物は、左右見開きの頁の中央部がギリシャ語原典、両開きの頁の中央部がギリシャ語原典、両端部がセラーヌスのラテン語訳で、古典対訳の典型にもなっている。
第一次世界大戦で日本は連合国に属し、戦勝国となり、経済は順調であった。敗戦国ドイツはマルク暴落とインフレイションで苦しみ世界的古書籍商であったHallersberg博士も、多くの貴重書を日本の学会に売却した。この人を介して、少なくとも三部の該プラトン全集が日本に送られた、といわれている。

さて、1949年というと清泉女学院に国文科、英文科、英文予科が設立されて間もない頃で、清泉女子大学開学に向けて準備中の年であった。
第二次世界大戦直後で、敗戦国の日本は貧困の極をしのいでいた頃である。その六月、ある富裕な学者の所蔵していた、ステパノス版プラトン全集が、書籍に関する知識の持ち主だった先代の松村書店主に買いとられた。松村氏は私に「どこかこの貴重な本が生きる大学に売りたいから、店頭には出さない。破格の高値になるが、日本文化の将来のために、良い大学を探してくれないか」と相談を持ちかけてきた。
当時、わたしは東京大学の大学院生で、清泉女子学院で哲学と倫理学の非常勤講師をしており、翌春の大学開学に向けて、当時の大先生達の足下で、微力を尽くしていた。
このような本を清泉に、と若人の夢で松村氏に持ちかけると、わたしの知る限り、東大と京大にしかない本です。そんなまだ出来てもいない大学に渡すくらいなら店頭に出しますよ、といって怒られたのである。いつかすばらしい大学になって、この本を使いこなす学生で一杯になるだろう、と心の中で思っていたわたしは、その足で郵便局に急いだ。
そして、当時の長距離電話で、横須賀のエルネスティナ・ラマリヨ修道女に委細を話した。高価な値段のことも告げた。わたしは、電話口で二分くらい待った。

その御返事はこうであった。「よろしゅうございます。買うことに致しましょう。その本屋さんのご主人に仰言って下さい。その御本を大切にして、その御本が生きるような、立派な大学に育てるつもりでございます、と。」今でもこの言葉を思い出すと、涙のにじむ時がある。

そして、大学院が設置された今、わたしは、遠い日の夢をひそかに重ねてみて幸福である。

ベリー公のいとも豪華なる時祷書

ベリー公のいとも豪華なる時祷書

<解説> 本学名誉教授 荒木成子
フランス国王シャルル5世の弟ベリー公は無類の愛書家・美術愛好家で、約三百点の蔵書を所有していたが、さらに自らも多くの書物、特に当時の貴族がもっとも愛好した<時祷書>を数多くお抱えの画家たちに制作させた。

その中でももっとも豪華で、中世末期を代表する傑作として名高いのが、この『いとも豪華なる時祷書』(ベリー公の財産目録中にこの呼び名で登場する)である。
<いとも>が付されているところに、この作品が制作当時から他の時祷書を圧倒する豪華絢爛たる性格を有していたことがよく示されている。

ベリー公のいとも豪華なる時祷書01

月暦図「4月」
現在はシャンティイのコンデ美術館に所蔵されているが、せっかくパリ近郊のこの瀟洒な城館=美術館を訪れても作品は書庫の奥深くに大切にしまわれていて、直接眼にすることはできない。
その代り、本大学にも所蔵されている大変高価なファクシミリが出版されており、往時のままの姿(装丁は後世のものだが)を仔細に鑑賞することができる。

挿絵を描いたのは当代随一の画家ポール、エルマン、ジャンのランブール三兄弟である。彼らは協力して写本挿絵の制作に当たり、鋭い自然観察に基づく写実的な描写を随所にちりばめた革新的な様式を生み出した(月暦図<4月>を参照)。

残念なことにこの時祷書の制作半ば、1416年に相次
いで疫病で他界した。ベリー公も同じ年に没したので、この時祷書は未完のまま残され、最終的に完成を見たのは1480年代のことである。

ベリー公のいとも豪華なる時祷書02

聖母の時祷「受胎告知」
左の図版は、「聖母の時祷」の朝課の挿絵<受胎告知>である青、緑、金が織りなす色彩のハーモニーと、聖母と天使の優雅で洗練された宮廷風の身振りがこの作品の豪華さをなによりもよく伝えている。
聖霊の鳩を送りだす神は欄外左上方の天使が作り出す円の中に現れる。さらに、楽器を演奏してキリストの到来を喜ぶ天使たちが植物文と共に欄外に散らされて、祝祭的な気分を漂よわせる。
挿絵の下には朝課の冒頭の言葉が記されている。下方に置かれたベリー公の紋章を抱えている熊と白鳥は彼の個人的なエンブレムである。

その由来については彼のかなわぬ恋の思い出を暗示するとか、さまざまな推測がなされているが、今となっては、その由来を知る由もないのである。

アンヌ・ドートリッシュの『時祷書』

アンヌ・ドートリッシュの『時祷書』

<解説> 本学名誉教授 荒木成子
14・15世紀に時祷書(世俗の人のための祈祷書)のような書物(手写本)を持つことができたのは王侯貴族や上流市民など、ごく限られた人々であった。色鮮やかな装飾が施された書物は、私たちの眼から見れば立派な美術品である。二つと同じものがない、豪華な時祷書はいわばステータスシンボルとして、上流階級必携のアイテムであった。
しかし、紙が普及し、印刷術が発明された15世紀の後半以降、手写本は次第に衰退してゆき、16世紀後半には活版本に取って代わられる。

アンヌ・ドートリッシュの時祷書01

「聖母子」
アンヌ・ドートリッシュの『時祷書』は100年戦争が終ろうとしていた15世紀半ばにパリで制作された。大きさは177mm x 121mm、子牛皮紙製で146葉からなり、20点の挿絵が挟み込まれている。聖母の時祷に関する八つの主題、<聖母子>、<エリザベツ訪問>、<神殿奉献>、<羊飼いのお告げ>、<マギの礼拝>、<幼児虐殺>、<エジプト逃避>、<聖母戴冠>は全頁挿絵となっており、他に<聖母子>と11点の聖人像の小挿絵がある。
シンプルな風景や建築の中に控えめに描かれた人物たちは素朴な味わいを持ち、柔らかな色彩と共に、心和らぐようなやさしい印象を与える。注文主または最初の持ち主が誰であったかは不明である。

アンヌ・ドートリッシュの時祷書02

「洗者ヨハネ」
その後、この時祷書はどういう経緯を経てか、フランス国王の所有となる。その時期に書物の冒頭に新たに4葉が加えられ、ルイ12世(1498‐1515在位)の紋章、さらに見開きの全ページ挿絵として国王の肖像と<受胎告知>の場面が描かれた。王冠を戴いた国王は柱の立ち並ぶ荘厳な礼拝堂で、堂々たるマントを着けて書見台の前に跪き、お告げを受ける聖母に向かって祈っている。跪くルイ12世の姿はもう一度繰り返して後の頁に描かれている。
これらの挿絵は15世紀半ばの部分とはまったく異なるルネッサンス様式になっており、その力強い筆勢や、見事な三次元空間と陰影の表現は、この画家が王の肖像を描くに相応しい優れた腕前の持ち主であったことを示している。
この書物はやがてルイ13世(1610‐43在位)の王妃、アンヌ・ドートリッシュ(1601‐66)の所有となる。表紙と裏表紙に王妃の紋章が金箔で型押しされており、現在の装幀が彼女の時代のものであることが分かる。この時期にさらに10葉が書物の最後部に付け加えられた。フランス王家に伝わる一冊の書物がその後多くの人の手を経て本学の所有となったことを思うと、不思議な感慨に誘われる。
当時の装幀をそのまま残し、完全な形で残る一冊の写本は、それを眺める私たちに歴史や文化とりわけ美術について多くのことを語ってくれる。

ウィリアム・ブレイク関連書

ウィリアム・ブレイク関連書

<作品紹介> 文学部元教授 酒井元
最初のものは「ミサ祈祷書」で出版年代を注目。1596とありますね。16世紀の本で完全に読める人は無さそうなので、まあ骨董品の類。二番目,三番目はWilliam Blakeに関するもので、これも出版年を見て下さい。詩人の没年は1827年ですから没後約40年で出版されたもので、当時の英国人が手にしたものでしょう。詩人については英文学専攻の人でなくてもオリムピック開幕式で冒頭、田園の風景を背景に歌われた英国国歌を聞いたでしょう。これは予言書Miltonの序詞And did these feet in ancient time で始まるJerusalemというBlakeの作品です。

ウィリアム・ブレイク関連書01

Missale Romanvm, ex decreto sacrosancti Concilij Tridentini restitutum. Pii V. Pont. Max. ivssv editvm. Cum Kalendario Gregoriano, et missis sanctorum ex pracepto S.D.N. Sixti V. Pont. Max. nuper editis, & suo locopositis(1596)

ウィリアム・ブレイク関連書01

Life of William Blake, "Pictor Ignotus" : with selections from his poems and other writings vol.1, 2(1863)
こんな学究的なことではなく何故私がこれらの本を持っていたかを、我が人生で初めて明かします。亡き母は所謂文学少女で、彼女の兄が第一次大戦前にロンドン滞在中に競売で落札して、母へプレゼンしたものです。当時、女性の入学が許可されていず、特別聴講生として本郷に出入りしていた母は大変な話題になり、父と出会うことになりました。同級生の今は亡き井坂清先生は誇張気味にその委細を語り、父を「恋の勝利者」と呼んでおられました。また今も私の書斎にある銅版画はBlakeがDanteの「神曲」のために制作した原画で、これも同じ伯父が落札して母に贈ったものです。これがBlake好きの柳宗悦先生の目にとまり、更に、濱田庄司氏、Bernard Leachさん、柳宗玄先生、御夫人のアルト歌手柳兼子さんとも面識を得る機会を作る因となったのです。
亡母は戦前、小学校入学前の私に、当時敵国の言葉でBlakeの詩を暗唱させ、意味も分からず私は丸暗記し、両親の孝行息子となりましたが、これが後遺症となり、主として別科の学生の教材にこの詩人の作品を選ぶ結果となりました。七十数年前の神童(?)の哀れな末路ここにありと言う訳です。

ウィリアム・ブレイク関連書03

William Blake : a critical essay(1868)

【展示風景】「酒井元先生ご恵書およびウィリアム・ブレイク関連書」

【展示風景】 「酒井元先生ご恵書 および ウィリアム・ブレイク関連書」

「ウィリアム・ブレイク関連資料」

「ウィリアム・ブレイク関連資料」

ケルズの書

ケルズの書

<解説> 本学名誉教授  高田恵利子
『ケルズの書』は西欧最高の写本であり、アイルランドの国宝というよりは、「世界の宝」と呼ばれるものです。

オリジナル写本は、首都ダブリンのトリニルームと呼ばれる図書館にある防護ケースの中に展示されています。そこには、何万という人々が毎年訪れ、その神秘と美の世界に魅せられています。
とりわけ夏になると、19世紀半ばの大飢饉以来に大量の移民が書物のケースの前には、長蛇の列ができると言われています。

ケルズの書

この『ケルズの書』の名は、ミーズ州、ケルズの町の修道院に由来します。
制作されたのは、スコットランド西部にあるアイオナ島であるとの見方が最も有力な説です。同書は、アイルランドの修道会制度の父・聖コルンバがアイオナ島に建立した修道院において、おそらくその聖人を崇敬して、象徴的写本として紀元7百年後半頃に制作が始められました。
しかし、その頃から激しさを増したヴァイキングの襲来を避けて、司祭や修道士がアイオナ島からアイルランドの本土へと移って、ケルズに逃れた時(804~6年頃)、同修道院にこの写本がもたらされ、制作が続けられたと考えられています。

このラテン語で書かれた写本には、4つの福音書で語られるイエス・キリストの生涯が描かれ、アイルランド風イニシャル字体による壮麗さと共に、すべてのページから、その神の子の救いの業とその栄光を賛美する司祭や修道士たちの声が朗々と響き、美しく聞こえるかのようです。
そのなかでも最も輝きを放っているのは、キリストの頭文字であるXPI(ギリシャ語のChristを表す最初の2文字)が大きく広がる装飾ページです(34葉表)。その頭文字の内側も周りの空間も、ことごとく渦巻・組紐・鳥や動物の文様で埋め尽くされています。とりわけ眩暈を誘う大小の渦巻の群れは、その巨大な頭文字に輪光を与えて、福音書を読む者の心に、神の不思議な力と神秘性を体験させます。
また、各頁に描かれる文様には、渦巻・組紐文様と共に、躍動する動物たちがみられます。たとえば、魚・鳥・孔雀・猫・鼠・蛇・龍の姿には、ケルト独特の異教文化の影響も伺えます。このように、聖と俗の二つの世界が美しく調和し、豊かな芸術性がかもしだされています。

この至宝の芸術作品としての素晴らしさを、直接手にとってみて味わって頂きたいとの願いをこめて、彩色写本のファクシミリ版(縦33cm横24cm)が、説明書と共に、本大学の図書館に貴重本として所蔵されています。
この初期キリスト教芸術の傑作に、ひとりでも多くの方々が触れて、その魅力を知って頂きたいとの思いが強く感じられます。

Peter Rabbitと英文学の「地」

Peter Rabbitと英文学の「地」

<解説> 文学部元教授 平沼孝之
Peter Milward 氏によれば、イギリスの子供が耳で聞く最初の「英文学」は Mother Gooseの童謡で、最初に読む本は The Tale of Peter Rabbit だそうである。
読むといっても、子供は挿絵入りの物語を母親に読んでもらううちに暗記して、文字が読める前に挿絵で「読」んでしまうのだという。

Beatrix Potter 女史(1866-1943)の魅力は実際、物語とともに挿絵にある。後者については、画集 The Art of Beatrix Potter(London, 1955)を見るに如くはない。

PeterRabbitと英文学の「地」01

9歳時の静物画から風景画、動植物の生態観察画、“Peter Rabbit Series”を始めとする各種物語の挿絵原画までが丹念に年代順に配列されていて、女史の画業の成熟過程が手に取るようにわかる。
この画集は他の大学図書館にはないようなので紹介を、との話だった。
果たして事実だろうか?にわかには信じられない。Potter 女史が終生の地と選び取ったイングランド北西部の湖畔地方(Lake District)は、Wordsworth や Coleridge らの霊感の故郷でもあったことはよく知られている。ここから必ずしも牽強付会ということでなく、大学図書館の「格」にかかわる書物が浮かび出てくる。Francis James Child の編纂になる大著、The English and Scotish Ballads 全5巻(1883-89)がそれである。

PeterRabbitと英文学の「地」02

Potter 女史の「物語」を分析してみると、子供ばかりか大人をも魅了する質の高い語りの秘密は結局、イギリス児童文学の伝統と結ばれつつ、その基底では、ロマン派詩人たち、またCharles Dickens や Sir Walter Scott、Thomas Hardy ら物語作家にも脈々と生きている イギリス・バッラドの伝統と確実に触れたところに息づいているのだと思わずにはいられない。
Mother Goose とともに、イギリスの子供の先ず「耳」、そして「目」から参入する「英文学」は、溯ればあの Robbin Hood 伝説を醸成した民衆的創造力にかかわる言語リズムと冒険の語りを祖先に仰ぎ、古くは Sir Philip Sidney がその“barbarousness”の抗し難い魅力と認証し、Shakespeare の「緑の世界」を始め、数々の Merrie England 賛美の源泉となり、 Addison 以降の近代の文人たちによって一貫して支持され、Thomas Percy 編纂の Reliques of Ancient English Poetry(1765)を一契機に Romantic Revival 運動の動力ともなれば、いかにも質の高いイギリス児童文学を立ち上がらせもした、イギリス風の牧歌的洗練の磁場と不即不離の関係に立つものである。

Child の ballads 集成は、民衆的想像力と語りの沃野を、言うなれば英文学の「地」の何たるかを、最も包括的に証しだててくれるものなのだ。

ゴンゴラ作品集

ゴンゴラ作品集

<解説> 文学部元教授 吉田彩子
スペインの詩人ルイス・デ・ゴンゴラ(1561~1621)の作品は、多くが、発表されるやいなや論争と評釈の対象となった。
ほぼ17世紀全域にわたって書かれた膨大な文献とその著者たちのことは、現在、ゴンゴラ研究の一領域と認識されている。

ゴンゴラ作品集

これらの評釈の殆どは現在も手稿のままで古文書室に眠っており、出版されたのはホセ・ペリィセール・イ・トバール José Pellicer y Tovar(1630年)、クリストバル・デ・サラサール・マルドネス Salazar Mardones(1636年)、そしてガルシーア・デ・サルセド・コロネル García de Salcedo Cornel による、三点にすぎない。
サルセドは、詩人の死からわずか二年後の1629年に『ポリフェモ』 Fábula dePolifemo y Galatea の評釈を出版したが、1636年、これに『孤独』Soledadesを加えて第一巻とした。
第二巻(ロマンセやソネットなどの小品を収録)は44年と48年に、二部に分けて出版され、全二巻三冊の構成となる。他の二人に比べて圧倒的に広範な作品をカヴァーしているので、難解で知られるゴンゴラの作品解読になくてはならぬ基礎文献だが、大著であることが災いしてだろうか、ペリィセールは復刻版が出たのに、サルセドに関してはそんな気配もなく、原本を持たない研究者はマイクロフィルムだけが頼りである。

本学図書館に原本を購入できないだろうかと思ったのは、昔、恩師エミリオ・オロスコの書架に三冊揃っているのを見た記憶があり、時を経て、たまたま訪問したフランスのゴンゴラ学者ロベール・ジャムの書架でも、同じものを目にしていたからだ。

マドリッドの国立図書館にも複数部確認しているので、比較的手に入りやすいだろうと思ったのは、判断が甘かった。数年かけて探したが、第一巻だけしか見つからなかった。
あらためてシモン・ディアス José Simon Díaz の『スペイン文学文献』Bibliografíade la literatura española(第11巻,1976年)を見ると、三冊揃っている図書館は世界に10箇所ほどしかない。決して多いとは言えないだろう。

第一巻については、大学図書館で所蔵しているのは、ハーヴァード、パリ、グラナダ、サラマンカ、セビーリャ、そしてサラゴサの六校だけである。シモン・ディアスの改訂版がでることがあれば、これにUniversidad de Seisenが書き加えられるはずだ 。同じ時に、Hoces版のゴンゴラ作品集『Todas las obras de Don Luis de Góngora』が見つかった。17世紀中にもっとも普及した版で、サルセドと同じ個人の蔵書にあったと考えられる。所有者は、どこかの著名なスペイン文学研究者だったのだろうか。おそらくは相続人の決断から東洋に渡ることになった二冊の古書には、見知らぬひとのゴンゴラへの並々ならぬ関心がしのばれて、感慨深いものがある。

バスク大百科事典

バスク大百科事典

<解説> 文学部元教授 マリア・テレサ・ガライサバル
当館は、1974年、ラ・グラン・エンシクロペディア社から出版された『バスク大百科事典』(全18巻)La Gran Enciclopedia Vascaを所蔵している。

バスク大百科事典

執筆者は、以下にあげるとおりそうそうたる人物ばかりである。テレスフォロ・アランサディTelesforo Aranzadi、ホセ・マリーア・アレイルサJosé María Areilza、ホセ・ミゲル・バランディアラン José Miguel Barandiaran、アルトゥーロ・カンピオン Arturo Campión、P・エチェパーレ P. Echepare、ピエール・ラフィッテ Pierre Lafitte、ピエール・ロティ Pierre Loti、グレゴリオ・マラニョンGregorio Marañón、ルイス・ミチェレーナ Luis Michelena、イグナシオ・テリェチェーア・イディゴーラスIgnacio Tellechea Idigoras、アントニオ・トバール Antonio Tovar、ミゲル・ウナムーノ Miguel Unamunoらである。

監修には、ホセ・マリーア・マルティン・レターナJosé María Martín Retanaがあたっている。現在は絶版となり、入手はほぼ不可能である。

この事典には、バスク学全般をとおして、興味深いテーマが網羅されている。
扱われている分野は、歴史、地理、言語、文化、法律、習慣、フォルクローレ、人類学、考古学、民族学、音楽、美術、建築、政治、経済等であり、バスク全体が理解できる。
また、本図書館には、これ以外に、およそ700冊に及ぶバスク関係の蔵書がある。起源はどこにあるのか、いまだ不明な言語を持ち、興味深い伝統と習慣を現在にまで継続するバスクに関しての研究を進めるために重要と思われる雑誌や紀要も数多く所蔵している。

1969年にナバーラ政府によって出版された『フォンテス・リングエ・バスコヌン』Fontes Linguae Vasconum、1911年にカンピオン、フリオ・デ・ウルキホ Julio de Urquijo、カルメーロ・デ・エチェガライ Carmelode Echegaray、ドミンゴ・アギーレ Domingo Aguirre によって創刊された『エウスカルエリアレン・アルデ』Euskalerriaren Alde、1880年にサン・セバスティアンで出版された著名な雑誌である『エウスカルエリーア』Euskalerriaの復刻版、『レビスタ・インテルナシオナル・デ・エストゥディオス・バスコス』(1907~1936)RevistaInternacional de Estudios Vascos、『ヤキンザ』(1933~1936)Yakintza、『エウス カルザレ』(1897)Euskalzale は特に重要なものと思われる。

故郷バスクと日本の伝統・文化・祭・習慣における共通性の比較が私の研究テーマであった。本年3月で定年を迎える私は、本図書館にバスク関係のこれらの蔵書を残すことが二つの文化を近づける架け橋となることを祈っている。

ディエゴ・コリャード著 日本文典・羅西日辞典

ディエゴ・コリャード著 日本文典・羅西日辞典

<解説> 本学名誉教授  塩谷惇子
1995年、本学の図書館に一冊の貴重書が収められた。それは1632年ローマで刊行された小型4折の『日本文典』(Ars Grammaticae Iaponicae Linguae)と『羅西日辞典』(Dictionarium sive Thesauri Linguae Iaponicae Compendium)の合綴である。

ディエゴ・コリャード著日本文典・羅西日辞典

著者のドミニコ会宣教師ディエゴ・コリャード(Diego Collado)はキリシタン大追放下の1619年に長崎に渡来し、1622年長崎西坂における「元和の大殉教」を目撃し、同年離日する。在日期間は三年という短い期間であったから、あまりキリシタン関係の書物にあらわれていないが、キリシタン史および国語史の上で重要な人物である


コリャードの来日目的の一つは教皇庁の命により、1597年の殉教者ペドロ・バプティスタと同志二十五名(後の「日本二十六聖人殉教者」)に関する列福調査書を作成することであった。もう一つは、日本宣教をめぐる当時のイエズス会と托鉢修道会(フランシスコ会やドミニコ会)の方針の相違から生じた紛争問題を調査し、ローマ教皇とスペイン国王に報告することであった。

離日したコリャードはローマとマドリードに駐在し、紛争調停にかかわるが、その間に将来の日本宣教に備えて、三点の本をローマの布教聖省の援助を得て刊行する。

そのうちの二点が今回、本学の図書館が入手した『日本文典』と『羅西日辞典』であり、他の一点は『日本のコンヘション』(Niffon no cotoba ni yo confesion、『懺悔録』とも呼ばれる)と題する書物で、いずれも刊行は1632年となっている。『日本のコンヘション』は『コリャード 懺悔録』という書名で風間書房から発行され、これも本図書館に収まっている。ちなみにこの書物は当時の信徒の信仰生活や心理状態を伝えるものとして貴重である。

以上の文法書、実用書、辞典の三冊の出版はドミニコ会の宣教熱意を背景にしたもので、単に言語学上のみでなく、キリスト教史の観点からも興味深いものである。

コリャードが来日したとき、イエズス会士ジョアン・ロドリーゲス・ツズによる『日本大文典』(1604-8 長崎コレジョ刊行)や日本人と外国人宣教師の共編による『羅葡日辞典』(1595 天草コレジョ刊行)は入手し難くなっていた。コリャードはすでにマニラにいたとき日本人のビンセンシオ・デ・ラ・クルス塩塚から日本語を習得していたと思われ、来日したときには「あらゆる種類の人々の告解を聴くことができた」という証言があるほど語学力に秀でていた。コリャードの語学書とイエズス会版の語学書の差異は語彙とアクセントにある。

イエズス会版は日本各地の方言によってアクセントが異なるためアクセント表記をしない方針をとったが、コリャードは「日本語の完全な発音のために」と附してアクセントを表記しているのが特徴である。コリャードは出版を終えると1635年、再びフィリピンに赴き、新しい宣教団を確立しようとしたが、現地で反対にあい、これを解散し、隠遁的な修道生活に専念することになった。1641年スペイン国王の命によってローマに戻るべくマニラを出帆したが、船が難破して溺死し、52才の生涯を閉じた。

本図書館にはコリャード自筆の『西日辞書』(複製)も収められているので、特に日文科、スペイン語スペイン文学科の学生には是非一度手にとって見て戴きたいと思う。

更新日 2012年2月10日

サン・スヴェールの黙示録

サン・スヴェールの黙示録

<解説>  文学部教授  高野禎子
現在、パリ国立図書館所蔵の『サン・スヴェールの黙示録』は、11世紀後半に南仏 ガスコーニュ地方、サン・スヴェール修道院で制作されたもので、中世の写本装飾の歴史において独自な位置を占める一群の黙示録写本、一般に 「ベアトゥス本」と呼ばれている写本群の中の一例である。

本学の図書館には、この写本の貴重なファクシミリがある。「ベアトゥス本」とは、8世紀後半に北スペインのアストゥリアス地方リエバナの修道士ベアトゥスが、イベリア半島における異端論争からキリスト教の正統な教義を護る目的で編纂した一冊の「ヨハネ黙示録註解書」が、次々に筆写されて各地の修道院に伝えられたものをいう。
ベアトゥ時点で挿絵が施されたか、正確なことはわからないものの、相当早い時期であったと推測されている。

サン・スヴェールの黙示録

現存するベアトゥス写本の数は33点で、そのうち挿絵のあるものは、10~13世紀にかけて制作された計26点を数える。『サン・スヴェールの黙示録』はこれらベアトゥス本の中で、年代順に並べるとほぼ中間に位置しており、制作地については、他の写本がすべてスペインであるのに対し、唯一ピレネーの北のフランス側である。
こうした出自の相違ゆえか写本画についても、主題選択や描写のしかたなどにさまざまな特徴が認められる。とりわけその鮮やかな色彩と躍動感に満ちた描線には、他の写本に見られない大胆で独創的な造形感覚が息づいており、12世紀の西南フランスを中心に発達するロマネスク聖堂の壁画や写本装飾と密接な繋がりのあることが知られている。

ここに掲げた図(fol.119)は、「ヨハネの黙示録」第7章にある、神の子羊が六つの封印を解き終えて最後の封印を解く前の小休止の場面で、大地に吹く四方の風を引止め、イスラエルの子等に救いの印をおすために天使が遣わされる情景である。
上下方向に引き伸ばされた大きな円は、世界を表わしている。周囲を取り巻いて青く波打つ色帯には魚や水に棲む生き物がゆったりと泳いでいて、そこが大河ないし海洋であることを銘文とともに示す。
円の内部は大きく三つ洋であることを銘文とともに示す。円の内部は大きく三つの区画に分けられる。色彩の異なる複数の層で画面を区切るやりかたは、この写本に特徴的な構図法で、下層の大地を二種の赤で変化をつけたり、列をなして並ぶ中段のイスラエルの人々が思い思いの足並びや手の表情をみせて語らいながら神の救いを待ち望む様子がいきいきと見る者に伝わってくる。
一方、四方の風を引き止める天使たちは、明るく澄んだ黄色の円を背景にくっきりと浮かびあがる。彼らの両手にしっかりと押さえ込まれた風には、古代風の擬人表現が見られ、顔から直に翼の生えたユーモラスな姿である。神から遣わされたもう一人の天使が、向日葵の花に似た太陽の方角からやってきて、左手に持った神の刻印の十字架を人々の上にかざして祝福を約束する。この箇所は「黙示録」本文では次のように書かれている。

“わたしは四人の天使を見た。彼らは地の四隅に立って、四方の風をしっかり押さえ地にも海にもすべての木にも吹きつけないようにしていた。またもう一人の天使を見た。この天使は、生ける神の刻印を持って日の出る方から上がってきた。そして、地と海とに害を加える力を与えられている四人の天使に向かって高らかいる四人の天使に向かって高らかに叫んで言った。「わたしたちが神のしもべらの額に刻印を押すまでは、地にも海にも木にも害を加えてはならない。」”「ヨハネの黙示録」7の1~3.“地にも海にも木にも害を加えてはならない”と、黙示録はいう。
そうした章句を最大もらさぬよう写本画家は工夫をこらした。海も大地も木々たちもそれ自身の存在を主張して、画面に統一感を与えている。ベアトゥスはその註解のなかで、旧約の「エゼキエル書」37章、および「ダニエル書」7章に言及し、死者の蘇りのための「四方の風」の象徴的な意味にふれながら、人々に救済を説く。古代世界に淵源を持つ風の擬人像、さらに太陽を火にみたてると、世界を構成する四つの元素、火と水と大地と空気(風)とがそろって登場していることなど、宇宙の縮図がここに描き出されている。

サン・スヴェールの黙示録03

『サン・スヴェールの黙示録』には、この図を含めて全部で97点の挿絵が付され、テクスト頁とともに計292 葉より成るこの羊皮紙写本の大きさは、365 ×280 aである。内容的にみると、全体は三つの部分に分けられる。
初めに導入部があり、次に黙示録本体の部分(fol.14~216)が続いて、最後に聖ヒエロニムスの『ダニエル書註解』が付けられている。このダニエル書の註解には、挿絵全体のうちで12点が当てられており、まとまりのある興味深い図像群となっている。


<アルファ> と <オメガ>
ギリシア文字の最初と最後を装飾的に描いたもの。「黙示録」第1章、21章他にある”わたしはアルファであり、オメガである(万物の)初めであり、終わりである”という記述による。
『サン・スヴェールの黙示録』fol.14と26
[追記]2000年の区切りの年を目前にしてヨーロッパはもとより、日本においても様々なかたちで「黙示録」についての関心が高まっている。
高価で貴重なファクシミリのみならず、昨年岩波書店から出版された翻訳本『ファクンドゥスのベアトゥス黙示録註解』などの、比較的安価な一般向けの書物も店頭に並ぶようになった。
その本の序文をお書きになった辻佐保子氏によると、修道士ベアトゥスは自ら序で、彼の註解書が他のすべての書物を開く鍵であると述べているという。
ベアトゥスが意図したのは、「黙示録」を単に『新約聖書』の結びの一書として捉えるのではなく、「福音書」に近いものとすること、さらに一歩進めて、『聖書』そのものと考えられた可能性にまで辻氏は言及されている。このことは、ベアトゥス黙示録について考察する上でもっとも核心をついた重要な指摘であると思われる。

サン・スヴェールの黙示録02

天上のヴィーナス・地上のヴィーナス

天上のヴィーナス・地上のヴィーナス

<解説> 本学名誉教授 荒木成子
昨年の春にキリスト教文化学科の卒業生のお父様であられる三浦印刷社長三浦久司氏からボッティチェルリの<春>と<ヴィーナスの誕生>のすばらしい図版を収めた大きな帙(箱)を図書館にご寄贈いただいた。

 これは1982年に三浦印刷創業50周年を記念して限定300部作られた見事な図版集であり、その高度な印刷技術には圧倒される。解説書も付されており、若桑みどり氏が「ウェナス・ウラニア・パンデモス」、蓮見重彦氏が「視線・物語・断片」と題して、作品について語っておられる。

天上のヴィーナス・地上のヴィーナス01

ボッティチェルリの<春>
色彩の美しさは見事というほかはない。また、細部の拡大図版のおかげで、ボッティチェルリのあの美しい線のハーモニーを間近に鑑賞することができる。三美神の髪の房が優美な線を描きながら、額に垂れ、肩の上に流れ落ちてゆくさま、透き通る衣の襞が複雑な流れを描きながら風になびいているさまをつぶさに見ることができる。実際に作品を目の当たりにしても、ここまで細部を詳しく眺め、その優雅な線の流れを確認するのは難しいだろう。春の園を彩る花々の描写もまるで日本の蒔絵を思わせる風情がある。
 
ボッティチェルリのヴィーナス二作品はフィレンツェのウフィツィ美術館を代表するルネッサンスの名作中の名作である。<春>はヴィーナスを中心に八人の人物によって構成される春の王国の様子を描く。右から西風のゼフィロスとニンフのクロリス、ついで花の女神フローラ、中央にヴィーナス、その左に優雅に踊る三美神、左端にメルクリウスが立つ。加えてヴィーナスの上方には目隠しをしたキューピッドが三美神のひとりに向かって矢をつがえながら飛んでいる。この人物たちがどのような意図でもってここに相集っているのかについては、研究者によってさまざまな意見があり、未だに多くの謎を残しているが、まさにヴィーナスが治める王国の春を描いていることは間違いないだろう。

天上のヴィーナス・地上のヴィーナス02

ボッティチェルリの
<ヴィーナスの誕生>
<ヴィーナスの誕生>は海の泡から生まれたヴィーナスが貝殻に乗って今まさに陸地にたどり着こうとするところを描く。西風ゼフュロスがニンフとともにヴィーナスを岸へと送り届けようと風を送り、陸地では時の女神ホーラがヴィーナスの体に着せかけようと、衣装を持って待ち構えている。穏やかな海にはバラの花が女神を讃えるように舞っている。
この画集が「天上のヴィーナス・地上のヴィーナス」と名づけられているのは、<春>の着衣のヴィーナスが地上のヴィーナスを、清らかな裸体で描かれた<誕生>のヴィーナスが天上のヴィーナスを描いているとの説に由来している。ルネッサンスは古代復興の時代であり、古代の思想がキリスト教思想と結び合った時代であった。新プラトン主義に基づく二人のヴィーナス論は、美によって永遠の真理に導かれる人間の可能性を謳い上げたものといえる。永遠の美を湛えるボッティチェルリのヴィーナスをこの画集でじっくり味あうのは無上の幸せである。

「大和物語鈔」(故高橋正治先生御蔵書)

「大和物語鈔」(故高橋正治先生御蔵書)

<解説> 本学大学院言語文化修了生 岸田 彩
清泉女子大学で長く教鞭をとられた高橋正治先生が逝去されてから三年以上の月日が経過し、先生が所蔵されていた写本類が、この度、清泉女子大学附属図書館に収蔵される運びとなりました。

高橋正治先生の御専門は平安時代の大和物語という作品でしたが、先生が収集された大和物語の貴重な写本類が多数収蔵されるとともに、その他に契沖自筆と目される桧垣集や遍昭集など、大和物語の成立に深く関わり、またそれ自体が非常に興味深い研究対象である私家集作品の写本も収められました。

「大和物語鈔」(故高橋正治先生御蔵書)01

「大和物語鈔」 松平文庫本
ところで、現在知られる大和物語の写本の中には、高橋正治先生が新出本として紹介されたものがあります。今回図書館に収められた、大和物語玄陽文庫本と呼称される写本(「玄陽」は高橋正治先生の文庫を指す)がそれにあたり、第一類A系統(為氏本系統)に属する本文を持つ元和寛永頃の写本です。
この第一類A系統に属すると考えられる本は、為氏本(小汀利得氏旧蔵伝為氏筆本)と東京教育大学蔵大永本と、この玄陽文庫本の三本のみで、第三類の勝命本とも関係が考えられる非常に貴重な資料です

「大和物語鈔」(故高橋正治先生御蔵書)02

「大和物語 玄陽文庫本」
近世初期には,この系統の本文がかなり流布していたことも推定されます。なお、この玄陽文庫本は、書入れの本文化などが著しい為氏本よりも、より純粋と考えられる大永本の方と近い関係にあるため、A系統の中でも重い位置を占めています。

また、大和物語の古注釈本として知られるようになった大和物語鈔の伝本の一つである島原松平文庫旧蔵本も清泉大学附属図書館所蔵となりました(寛文から元禄の書写本)。
大和物語鈔は、北村季吟による大和物語抄(承応二年刊)よりもさらに古く、室町末期になったと見られる大和物語最古の古注釈本と考えられており、現在山鹿素行文庫本(零本)、国会図書館本、内閣文庫本、賀茂季鷹文庫本、日本大学総合図書館蔵本などが伝本として知られています。
高橋正治先生の分類によれば、この大和物語鈔の本文は第一類B系統に属し、群書類聚本などと同系統ということです。

その他に、今後その本文系統や価値が調査されるべき大和物語の写本として、朱漆塗箱入り、二冊、外題中央に大和物語(上・下)とあり、23.5×17.5cm
寛文から延宝頃の書写と思われる本が、また、木箱(上に「大和物語 全部 荒木素白筆」とあり)入り、外題内題なし、綴葉装16.3×12.5cm江戸初期書写
かと思われる本一冊(綴じに錯簡あり。1~72途中、107途中~160途中、72途中~107途中、160途中~173段の順で綴じられている。綴じなおした際に順序が入れ替わったか。)があげられます。

「大和物語鈔」(故高橋正治先生御蔵書)03

「大和物語 伝荒木素白筆」
その上、未詳の古注釈書である傍注大和物語(寛文から元禄の書写)一冊もあり、今後の研究に大きく期待が持たれます。

大和物語はしみじみとした情緒を持つ佳品でありながら、研究者も割合に少なく、研究が十分に発展しているとは言えません。しかし、その研究の大きな礎を築かれた高橋正治先生のかつての所蔵本が、先生が長年親しまれた清泉女子大学の図書館で公開されるということは大変幸いなことであり、今後、後続の研究者たちの仕事に大きく寄与していくことは間違ないでしょう。

吾輩は猫である(縮刷本)

吾輩は猫である(縮刷本)

<解説> 文学部教授  藤澤秀幸
夏目漱石の最初の小説『吾輩は猫である』は雑誌「ホトトギス」に、第八巻第四号(明治三十八年一月一日)から第九巻第十一号(明治三十九年八月一日)まで、断続的に十回にわけて発表された。

「ホトトギス」は正岡子規が俳句改革新運動の拠点とした俳句雑誌であり、「ホトトギス派」という近代俳句で最も有力にして重要な流派の名称の由来となった雑誌である。
そもそも夏目漱石と正岡子規は第一高等中学校・帝国大学文科大学の同級生であり、卒業後も俳句などを通じてさらに 親交を深めていった。

吾輩は猫である(縮刷本)01

たとえば漱石が愛媛県尋常中学校の英語教師として子規の故郷である松山に赴任した時には、病気療養で帰郷していた子規と生活を共にしたほどであった。
そして子規を通じて高浜虚子・河東碧梧桐をはじめとする「ホトトギス」同人たちと親交を結ぶようになった。明治三十五年に子規は病死するが、「ホトトギス」は高浜虚子に継承された。その高浜虚子に勧められて書いた小説が『吾輩は猫である』である。

だから『吾輩は猫である』は俳句雑誌の「ホトトギス」に発表されたのである。虚子の誘いは「写生文」であった。漱石は斬新な趣向、すなわち〈猫が書く写生文〉という趣向で見事にそれに応えた。漱石は一回限りの短編として書いたのだが、好評だったため、「ホトトギス」誌上に続きを書くこととなり、結果として全十一章の長篇小説となった。

吾輩は猫である(縮刷本)02

単行本は上篇(第一章~第五章)が明治三十八年十月に、中篇(第六章~第九章)が明治三十九年十一月に、下篇(第十章・第十一章)が明治四十年五月に、大倉書店と服部書店の協力で刊行された。
橋本五葉による装幀で、紙装、角背、天金、アンカットの菊判である。大きな菊判で三分冊であったものを、大倉書店が小さな三五版の一冊にまとめて刊行した。
それが本学の図書館が所蔵する『吾輩は猫である』の「縮刷本」である。 
たて15.0センチ、よこ9.0センチの三五版で、厚さは2.2センチである。紙装こば折れ、角背、天金。菊判三分冊の単行本と同じく橋本五葉による装幀で、巻頭には菊判単行本の序文を再録した「上巻の序」「中巻の序」「下巻の序」がある。1頁から751頁までが本文で、752頁には橋本五葉による猫がビールを飲んでいる絵がある。
言うまでもなく、この小説は猫がビールを飲んで酔っぱらって甕に落ちて死ぬという結末で幕を閉じるのである。

「縮刷本」の初版は、明治四十四年六月二十七日印刷、明治四十四年七月二日発行、定価一円三十銭である。本学図書館の所蔵本は大正十三年五月五日発行の一〇一版で、定価は二円二十銭である。現在の貨幣価値に換算すると約三千五百円になる。ロングベストセラーの本であったこと、見かけは小さいが、意外に高価な本であったことがわかる。

ちりめん本 「日本昔話」

ちりめん本 「日本昔話」

<解説>  文学部元教授  桑名一博
 スペイン語の初級文法を終えたばかりの学生に対して、平易な講読のテキストとしてよく使われるものに、スペインの小説家フワン・バレーラが訳した『松山鏡』と『浦島太郎』のスペイン語版がある。バレーラが全集版に付した『日本の昔話二編』という短い前書きによると、そのころ駐日大使をしていた義兄が送ってくれた、英語で書かれた風変わりな12冊の美しい小型本の中から、2冊を選んで訳したとある。

ちりめん本「日本昔話」

 この小型本についてバレーラは、「本文中に奇麗な絵がたくさん挿入されていて、紙というよりはむしろ布に見えるとても変わった紙に印刷されている。書かれた部分よりも描かれた部分の方がはるかに多く、絵は極めて独創的かつ優美に描かれている」と書いている。
 実はこの小型本こそ、明治18年(1886)から長谷川武次郎の経営する弘文社より刊行され始めた、ちりめん本英訳『日本昔話』である。

 ちりめん本というのは、いわゆるファンシーペーパーの一種であるクレープ紙、つまり縮緬布の感じを与えるように押し揉んだ紙に印刷した本のことである。英訳の日本昔話の輸出を考えていた長谷川武次郎は、ちりめん絵が外国人に喜ばれるのを見て、最初は普通紙に印刷していたのを、途中からちりめん紙に替えて出版したという。
 明治18年から25年にかけて、20冊からなるセットとして刊行されたちりめん本英訳『日本昔話』は、全頁が「独創的かつ優美に描かれた」彩色木版刷りの挿絵で飾られており、そのうちの7冊は、幕末に狩野派の画を学び後に写生をめざして一派をなした、鮮斎(小林)永濯(1843~90)によって描かれている。
また、昔話の英訳者として、Basil Hall Chamberlain、James Curtis Hepburn, David Tompsonなど、明治の文化界、宗教界にすぐれた功績を残した著名人が名を連ねているのが注目される。
 長谷川武次郎は後に、やはり大型のちりめん本として、Lafcadio Hearnの『おむすびころりん―団子をなくしたお婆さん』など5冊の童話を出したほか、『日本昔話』の仏訳20冊、独訳12冊、スペイン語訳10冊、ポルトガル語訳8冊を刊行したことが、後年の出版目録に出ているという。
しかし、英語以外の言葉に訳されたちりめん本『日本昔話』となると、研究者でも現物を見た人はあまりいないようなので、図書館で購入した大正3年(1914)刊行のスペイン語版日本昔話10冊と日本の民間伝承10冊からなるセットは、たいへん珍しいものと言えるだろう。

 ところで、バレーラが訳した『松山鏡』とエスパーダが訳したスペイン語版のものを比べてみると、話の筋に継母の存在の有無という大きな違いがある。おそらくエスパーダは、ちりめん本に触発されたと思われる。厳谷小波の再話『日本昔話』(明治27年)を底本にしたと思われる。

郭煕<早春図>

郭煕<早春図>

<解説>  本学名誉教授  五味充子
故井上靖氏の次男と結婚した本学キリスト教文化学科卒業生、旧姓高島弓子さんから、昨年、亡父の遺品を整理中出てきた中国の古画らしいものを本学に寄贈したいと申し出があった。
里見先生から私に、本物かどうか、どの程度のものか見てほしいといわれ、私は一見して二玄社がつくった北宋の郭煕作<早春図>の複製とわかった。
同社の複製は、この作品をふくめ何点かすでに図書館で買っているが、貴重な資料なのでこれもありがたく頂戴したらと申し上げた。

郭煕<早春図>

清王朝の膨大な収蔵品をうけついだ故宮博物院の書画の名品は、満州事変・日中戦争の戦火を避け、上海・南京を経て四川省に疎開された。
これらの書画は日本の敗戦後重慶に集められて南京に戻り、国共内戦で追われた蒋介石ら国民党幹部が台湾に渡るとき、軍艦と貨物船三隻、輸送機二機で運ばれ、いま台北の故宮博物院にある。

二玄社は二十数年前、台北故宮の了解をとりつけて、その名品の精巧な複製製作にとり組んだ。
まず11インチ×14インチ、重さ3トンの大型カメラを特注し、カメラを水平に保って原蹟を細かく小間撮りする。そのフィルムを東京印書館の練達の製版工がつなぎあわせて製版する。
中国伝統の木版複製のように筆線を描き起こすことはなく、原蹟に剥落のある場合は地色に調子をあわせている。原蹟との校正も三度はおこなうという。こうして原蹟そっくりの趣をもつ忠実な複製がすでに四百点に達し、北京の故宮博物院、上海美術館、広州美術学院画廊などの展覧会で、中国大陸でも圧倒的な好評を博したらしい。

郭煕は北宋の神宗(在位1068~85)のとき活躍した宮廷画家だが、李成と范寛の山水画様式を総合して、広大な風景を大観的に描き、大気や明暗にまでおよぶ空間表現にすぐれる。
この複製は、原画にただよう早春の息吹き、奇形な主山の量感、細部の緻密で写生的描写をつたえて、ほとんどあますところがない。
ドイツのヴァルター・ベンヤミンは1930年代に、写真という革命的な複製技術が、「いまここ」という特定の時代と場所に結びついた芸術のオリジナル信仰をうち破り、芸術を展示的価値に還元して大衆の生活に近づけたと指摘した。

ドゴール政権の文化相をつとめたフランスの小説家アンドレ・マルローも、写真がどんな大美術館より以上に、古今東西の美術を一望のもとにみわたす、グローバルな世界美術史を成立させたという趣旨の著書『空想の美術館』を残した。
たしかに、美術史学のかつての主流は文献学だったが、作者の伝記、社会的背景、当時や後世の芸術論など、どんな文献を渉猟してもしょせん傍証にすぎない。
様式史としての自覚にたつ現代の美術史学は、作品じたいの観察と分析をはるかに重視する。そして、実際に所在地に出かけても見ることの容易でない美術作品は、精巧で正確な複製によるしかない。その意味で、複製美術もまた図書館に収蔵すべき貴重な資料であり、財産といえる。

翻訳聖書特集

翻訳聖書特集

<執筆>  図書館元事務室長  市川美知代
今回の「翻訳聖書特集」では、世界の聖書翻訳の歴史と、図書館が所蔵する主な聖書を紹介する。

翻訳聖書特集01


Ⅰ.英訳聖書を中心として
紀元前3世紀 70人訳
Septuagint…ヘブライ語旧約聖書のギリシャ語訳。

384頃 ウルガタ訳
Vulgate…聖ヒエロニムスによるラテン語訳。ローマカトリック教会の公式ラテン語訳聖書となる。その他の言語の訳の基礎となった。

1382 ウィクリフ訳
Wycliffe…初めての、英語による完訳聖書。ウルガタからの訳。

1516 エラスムス訳(新約のみ)
Erasmus…ギリシャ語テキストと、エラスムス自身によるラテン語訳と注釈から成る。

1522-34 ルター訳
Luther…ドイツ語。オリジナルのヘブライ語とギリシャ語から近代ヨーロッパの言語に訳された、最初の完全な聖書。今なお、ドイツ・プロテスタントの公式聖書である。

1526-35 ティンダル訳
Tyndale…新約と、旧約の1部であるが、以後続く一連の英訳のモデルと
なった。

1535 カバーデール訳
Coverdale…出版された最初の英語の完訳聖書。ティンダルとルターの訳、及びラテン語の訳を底本とした。

1537 マシュー訳
Matthew's…大部分はティンダル訳を用いている。イギリスで印刷された最初の聖書。トマス・マシューはティンダルの同労者。

1539 大聖書
Great…カバーデールがマシュー訳を改訂したもの。

1560 ジュネーブ聖書
Geneva…イギリスから逃れて来た学者たちが改訂をし、ジュネーブで
出版された聖書で、人気の高い聖書となった。

1568 主教聖書
Bishops'…主教たちによる大聖書の改訂。

1582-1610 ドゥエイ訳
Douay…20世紀まで、ただ1つの、ローマカトリック教会公認英訳聖書であった。ウルガタからの訳で、新約はRheimsで1582年に、旧約はDouayで1610年に出版されたので、Rheims-Douay Bibleといわれる。1749-50年にR. Challonerによって改訂されて出た。

1611 欽定訳(KJV)
King James Version(Authorized Version)…主教訳に基づいていたが、ヘブライ語とギリシャ語の原文を用いた。教会が正式に公認したものではないが、訳文の美しさから英語の散文の傑作といわれた。
 
1881-85 改訂訳(RV)
Revised Version…欽定訳の改訂
 
1901 アメリカ標準訳(ASV)
American Standard Version…イギリスの改訂訳に加わったアメリカの学者たちが出版した。
 
1913-24 モファット訳
Moffatt's…J. モファットによる訳。
 
1941 共同訳(新約のみ)
Confraternity…ウルガタに基づいた訳。アメリカでローマカトリック教会が出版した。チャーローナの新約聖書の改訂版。
 
1945-49 ノックス訳
Knox…ロナルド・ノックスによる訳。ウルガタに基づいたローマ・カトリックの訳。
 
1946-52 アメリカ改訂標準訳(RSV)
Revised Standard Version…ASVの改訂。アメリカのプロテスタントに広く受け入れられる。
 
1956 エルサレム聖書
Bible de Jerusalem…フランス語。エルサレムのドミニコ会の学者によって作られた。英語やスペイン語、ドイツ語などにも訳された。英訳はJerusalem Bibleとして1966年に出版された。
 
1958 フィリップス訳(新約のみ)
Phillips…J.B.フィリップスによる「現代英語による新約聖書」
 
1961-70 新英訳(NEB)
New English Bible…イギリス・アイルランドのアングリカン・チャーチの学者とプロテスタントの学者で作った。イギリスにおける最初の超教派の公的な翻訳で、ティンダルー欽定訳の伝統とは異なった最初の主要な翻訳である。
 
1966-76 グッド・ニューズ・バイブル
Good News Bible…アメリカ聖書協会訳。基督教的背景を持たない人、教育を受けていない人、英語を外国語としている人を含む、英語を読むあらゆる人々にとって、意味がはっきりわかる「共通語」による訳となっている。他の多くの現代語訳の模範。
 
1970 新アメリカ訳
New American Bible…アメリカのカトリックの学者によって、オリジナルのテキストから直接訳された、最初の英語の聖書。
 
1971 新アメリカ標準訳
New American Standard Bible…1901年のASVを現代英語にしたもの。
 
1985 新エルサレム聖書
New Jerusalem Bible…1973年の改訂フランス語エルサレム聖書に基づいた改訂版。
 
1989 改訂英訳(REB)
Revised English Bible
 
1990 新改訂標準訳(NRSV)
New Revised Standard Version


【所蔵目録】

◆ 70人訳とその他のギリシャ語、ヘブライ語聖書

『The Septuagint Version of the Old Testament. Bagster.』
(旧約)ギリシャ語 70人訳 1794 Brentonの英訳付き  
請求記号 : 220.48/B58 文化史研

『Septuaginta. 5. ed.  Privileg.. Wurtt. Bibelanstalt.』
(旧約)ギリシャ語 70人訳 1952
請求記号 : 220.48/S47/1-2

『The Septuagint with Apocrypha. Hendrickson.』
(旧約)ギリシャ語 70人訳 1851 1851年版のリプリント。  
請求記号 : 221.48/B83

『レオの聖書』 岩波書店
(旧約)ギリシャ語 ヴァティカン図書館所蔵 Codex Reginensis Graecus 1 ca.940の複製版。「パトリキオス・レオンの聖書」別名「クリスティーナ女王の聖書」。ビザンティン聖書の完本として今に残る唯一のものの複製。 
請求記号 : 221.48/L58/1-3 貴重書

『Novum Testamentum Graece. 25. Aufl. United Bible Societies.』
(新約)ギリシャ語 Nestle 1971
請求記号 : 225.48/N46 文化史研

『The interlinear Hebrew-Greek-English Bible. Associated Publishers and  Authors.』
(旧約)ヘブライ語-ギリシャ語-英語 Green訳 1976  
請求記号 : 220.4/G79/1-3

『Biblia Hebraica. Württembergische Bibelanstalt.』
(旧約)歴史書 ヘブライ語 1966 Kittel編    
請求記号 : 222/B58 文化史研

『The English Hexapla. AMS Press.』
(新約)ギリシャ語 Scholz 1841 ロンドンのBagster社から1841年に出版された版のリプリント。Scholz以後のギリシャ語テキストに、ウィクリフ、ティンダル、クランマー、ジュネーブ、アングロ・レミッシュ、欽定訳の6つの英訳テキストが付いている。
請求記号 : 225.52/B58

『The R.S.V. interlinear Greek-English New Testament. 』 3.ed.Bagster.
(新約)ギリシャ語 Nestle 1975 Nestleのギリシャ語テキストの行間にA. Marshallによる英訳があり、欄外にRevised Standard Versionが付いている。 
請求記号 : 225.52/B58

『The interlinear Greed-English New Testament. 』 2.ed. Bagster.
(新約)ギリシャ語 Nestle 1959 Nestleのギリシャ語テキストの行間にA. Marshallによる英訳があり、欄外に欽定訳が付いている。 
請求記号 : 225.52/B58


◆ ウルガタ訳とその他のラテン語聖書

※エラスムスによるラテン語訳はエラスムス訳の項を見て下さい。

『Biblia visigotico mozarabe : codex biblicus legionensis. Facsimile ed.    Isidoriana Editorial.』
ラテン語  Codex biblicus legionensis 960  モサラベ聖書。 スペイン北部レオンの聖イシドロ教会秘蔵の聖書の復刻。 西ゴート・モサラベ様式の古写本。  
請求記号 : 220.47/M93/1-2  貴重書

『Biblia Sacra iuxta Vulgatam Versionem. 2.ed. Wüttembergische
 Bibelanstalt.』  ラテン語 ウルガタ訳 1975 
請求記号 : 220.47/V99/1-2

『ボルソ・デステの聖書』 岩波書店
ラテン語  エステンセ図書館蔵本ファクシミリ版。 Ms. Lat. 422-423.
作成:フェッラーラ、15世紀後半。 イタリアのフェッラーラの領主ボルソ・デステの命令で作られた豪華彩色写本の複製。 
請求記号 : 220.47/B73/1-4 貴重書

『Nova Vulgata Bibliorum Sacrorum. Libreria Editrice Vaticana.』
ラテン語 ウルガタ訳 1979 
請求記号 : 220.47/N93

『Bible in Latin』  Ms. 2p. (2 columns, 34 lines):vellum, ill.;42cm.
(旧約)サムエル1,XXXI, 11-13. サムエル2,I,1-II,8 ラテン語 ウルガタ訳 15世紀 
請求記号 : 222.4/B58 貴重書

『Evangeliorum quattuor Codex Durmachensis. Urs Graf.』
(新約)福音書 ラテン語 Codex Durmachensis 7世紀The Book of Durrow (ダローの書)といわれるもの。内容はウルガタ訳の新約4福音書。オルテンで1960年に複製、出版された。
請求記号 : 745.67/D96/1-2 貴重書

『Evangeliorum quattuor Codex Lindisfarnensis. Urs Graf.』
(新約)福音書 ラテン語 Codex Lindisfarnensis 8世紀リンディスファーン福音書。ウルガタ訳の新約4福音書。オルテンで1956~60年に複製、出版された。  
請求記号 : 745.67/L74/1-2 貴重書

『The Lindisfarne Gospels. Faksimile Verlag.』
(新約)福音書 ラテン語 Lindisfarne Gospelsリンディスファーン福音書。British Library所蔵のオリジナルの写本 Cotton MS Nero D iv からのフルカラー複製。2002年刊。 
請求記号 : 745.67/L74  貴重書


◆ ウィクリフ訳

『The Holy Bible. AMS Press.』
英語(中世英語)ウィクリフ訳 1850 オックスフォードで1850年に出版された版のリプリント。  
請求記号 : 220.52/W97/1-4

翻訳聖書特集02

◆ エラスムス訳

『Desiderius Erasmus Novum Instrumentum. Rinsen.』
(新約)ラテン語 エラスムス訳 1516 ギリシャ語テキストとラテン語テキスト。エラスムス校訂「新約聖書」1516年初版の復刻版。 
請求記号 : 225.48/E65
◆ ルター訳

『D. Martin Luthers Werke : die deutsche Bibel. Akademische Druck..』
ドイツ語 ルター訳 1906 ワイマール版(1906-1961)のリプリント。 
請求記号 : 220.53/L97/1-12

『Tetrapla. Evangelisches Bibelwerk.』
(新約)ドイツ語 ルター訳 1964 ルター、Z. Bibel, F. Tillmannのドイツ語訳と、New English Versionの4つのテキストがのっている。 
請求記号 : 225.53/B58


◆ ティンダル訳

『The New Testament, 1526. Paradine.』
(新約)英語 ティンダル訳 1526 1526年(Worms)版のリプリント。 
請求記号 : 225.52/N53

『Tyndale's New Testament. Yale Univ. Press』
(新約)英語 ティンダル訳 1989 
請求記号 : 225.52/T98
◆ カバーデール訳

『The Coverdale Bible, 1535. Dawson.』
英語 カバーデール訳 1535 大英博物館のHolkham copyからの複製。
請求記号 : 220.52/C87 貴重書

翻訳聖書特集03

◆ 大聖書

『The Great Bible. Elpis.』
英語 大聖書 1539 英国聖書協会所蔵の1539年版からの複製。 
請求記号 : 220.52/G78 貴重書


◆ ジュネーヴ聖書

『The Bible and Holy Scriptures.』 講談社。
英語 ジュネーブ聖書 1560 外典付き。複製版。日本語の解説書あり。 
請求記号 : 220.52/G32 貴重書

『The Geneva Bible. Pilgrim Press.』
(新約)英語 ジュネーブ聖書 1602 1602年(ロンドン)版:The New
Testament of our Lord Jusus Christからの複製。
請求記号 : 225.5201/G32 英文研


◆ 主教聖書

『The Bishops' Bible. Elpis.』
英語 主教訳 1568 英国聖書協会所蔵の1568年版からの複製。
請求記号 : 220.52/B62 貴重書


◆ ドゥエイ訳

『The New Testament : Rhemes, 1582. 』 Rinsen.
(新約)英語 Rheims 1582 複製版。  
請求記号 : 220.52/R46:3

『The Holie Bible : Doway, 1609-1610. Rinsen.』
(旧約)英語 Douai 1609 複製版。上記Rheimsの新約と合わせて、
カトリック英訳「リームズ=ドゥエイ聖書」といわれる。 
請求記号 : 220.52/R46/1-2

『The Holy Bible. O'Shea.』
英語 Rheims-Douai-Challoner 1870 Rheimes-Douay聖書に、1749-50年にR.Challonerが改訂を加えたもの。ウルガタからの英訳で、注と絵入り。  
請求記号 : 220.52/C43 貴重書

『The Holy Bible. Wilderman.』
英語 Rheims-Douai 1938 ウルガタからの英訳。注付き。 
請求記号 : 220.52/B58

『The Holy Bible. Benzier Brothers.』
英語 Rheims-Douai 1941 カトリック聖書
請求記号 : 220.5/B58 文化史研

翻訳聖書特集04

◆ 欽定訳(KJV)

『The Holy Bible.』  南雲堂。
英語 欽定訳 1611 1611年版を複刻した1911年のオックスフォード版をリプリントしたもの。  
請求記号 : 220.52/A93 貴重書

『The Holy Bible.』  Oxford Univ. Press ; 研究社
英語 欽定訳 1611 複製版。日本語解説付き。  
請求記号 : 220.52/A93

『The English Hexapla.』  AMS Press.
(新約)英語 Hexapla 1841 オリジナルのギリシャ語テキストと、6つの重要な英訳(ウィクリフ、ティンダル、クランマー、ジュネーブ、アングロ・レミッシュ、欽定訳)を含む。ロンドンのBagsterから出版された1841年版のリプリント。  
請求記号 : 225.52/B58

『The Holy Bible.』  Oxford Univ. Press
英語 欽定訳 1917 
請求記号 : 220/B58 英文研

『The interlinear Greek-English New Testament. 』 2.ed. Bagster.
(新約)英語 欽定訳 1959 ギリシャ語テキストと欽定訳テキスト。
請求記号 : 225.52/B58

『The Book of Job. Paddington』
(旧約)ヨブ記 英語 欽定訳 1976 ウィリアム・ブレイクのさし絵入り。
請求記号 : 223.1/B63
◆ 共同訳

『The Holy Bible. Good Counsel.』
英語 カトリック訳 1963 Confraternity テキスト付き。 
請求記号 : 220/B58


◆ ノックス訳

『The Holy Bible. Sheed & Ward.』  
英語 Knox訳 1956 ウルガタからの訳。  
請求記号 : 220/B58


◆ アメリカ改訂標準訳(RSV)

『The new Oxford annotated Bible with the Apocrypha : Rivised       Standard 』
Version. Oxford Univ. Press. 英語 Revised Standard 1977 外典付き。
請求記号 : 220.52/N53

『The R.S.V. interlinear Greek-English New Testament.』  
 3.ed. Bagster. (新約)英語 Revised Standard 1975 ギリシャ語テキストと英語のR.S.V.テキスト。  
請求記号 : 225.52/B58

『New Gospel parallels.』  Fortress Press.
(新約)福音書 英語 Revised Standard 1985 
請求記号 : 226.1/N53/1-2


◆ エルサレム聖書

『La Sainte Bible. 』  Cerf.
フランス語 エルサレム聖書 1956 注付き。 
請求記号 : 220.5/B58

『The Jerusalem Bible.』  Darton.
英語 エルサレム聖書 1966 フランス語のエルサレム聖書の英訳。
注解付き。 
請求記号 : 220.52/J56

『Die Bibel. 3.Aufl.』 Herder.
(新約)ドイツ語 エルサレム聖書 1968 エルサレム聖書のドイツ語訳。請求記号 : 225.53/B58

『Biblia de Jerusalén.』  Nueva ed. rev. y aum. Desclée de Brouwer.
スペイン語 エルサレム聖書 1975 J.A.Ubietaによる、フランス語のエルサレム聖書のスペイン語訳。  
請求記号 : E220.56/B58


◆ 新英訳(NEB)

『The New English Bible with the Apocrypha.』  Oxford Univ. Press.
英語 New English Bible 1970 
請求記号 : 220.52/B58


◆ 新アメリカ訳

『The New American Bible. Good Counsel.』
英語 New American Bible 1971 短い注付き。
請求記号 : 220.52/N53

『The Catholic Study Bible : the New American Bible.』 
Onford Univ. Press. 英語 New American Bible 1990 
請求記号 : 220.52/C36


◆ 新アメリカ標準訳

『The discovery Bible.』  Moody Press.
(新約)英語 New American Standard 1987 
請求記号 : 225.52/D61


◆ 新エルサレム聖書

『The New Testament of the New Jerusalem Bible.』  Image Books.
(新約)英語 新エルサレム聖書 1986 オリジナルのギリシャ語から直接翻訳しなおされたもの。  
請求記号 : 208/I31/B145


◆ 改訂英訳(REB)

『The Revised English Bible with the Apocrypha.』 Oxford Univ. Press.
英語 Revised English Bible 1989  
請求記号 : 220.52/R45 英文研


◆ 新改訂標準訳(NRSV)

『The Holy Bible.』 Oxford Univ. Press.
英語 New Revised Standard Version 1989  
請求記号 : 220.52/N53


◆ その他

『The Anchor Bible. Doubleday.』
英語 Anchor Bible 1964- 注釈つきの聖書。分冊。プロテスタント、カトリック、ユダヤの学者が、特定の教会の神学的立場に片よらない聖書をめざしたもの。聖書を特別に学んだことがない人にもわかり易く書かれている。
請求記号 : 220.77/A53/1

Ⅱ.その他の翻訳

2~3世紀 シリア語(アラム語の一方言)訳
  エジプト語(コプト語)訳
 
4~5世紀 ペシッタ(シリア語)
  ウルフィラス訳(ゴート語)
  聖メスロブ訳(アルメニア語)
  ゲエズ語訳
  グルジア語訳
  エチオピア語訳
 
7世紀 ジョルジア語訳
  宣教師訳(中国語) …640年頃、シリア語を話していたネストリウス派   の宣教師たちが、
中国の太宗帝のために福音書を訳した。
 
8世紀 ベダ訳(アングロ・サクソン語)
  フランク語(初期ドイツ語)訳 …マタイ福音書
  アラビア語訳
 
9世紀 聖キュリロス訳(古代スラブ語)
   …今日もなお、ロシア正教会の公式聖書
  アルフレッド王訳(英語)
   …出エジプト記、詩篇、使徒の働き。イギリス王アルフレッド
(871-901)の訳。
 
12世紀 最初のフランス語訳
 
14世紀 最初のイタリア語訳
 
15世紀 チェコ語訳(1475年)
   …ヤン・フスの弟子たちによる新約聖書が印刷された。
  ドイツ語、イタリア語、フランス語、オランダ語、カタロニア語などの
聖書が次々と印刷された。
 
16世紀 オランダ語訳(1525年)
   …オランダ語による最初の旧新両約聖書。一部ルターのドイツ語訳
から訳した。
  チューリッヒ聖書(1524-29年)
   …ルターのドイツ語訳聖書と殆ど同時にスイスで出版された。「Zwingli聖書」ともいわれる。
  オリベタン訳(1535年)
   …フランス語。カルバンの甥オリベタンによる訳。最初のプロテスタントのフランス語聖書。
  熊聖書(1569年)(表紙写真参照)
   …スペイン語による最初の完訳聖書。Cassiodoro de Reina訳で、 バーゼルで出版された。その後改訂が重ねられ、今なお標準的な プロテスタント聖書。タイトルページに熊の絵があることから「熊聖書」 と呼ばれている。
 
17世紀 オランダ議会聖書(1637年)
   …プロテスタントの標準訳。
 
18世紀 スキオ・デ・サン・ミゲル訳(1793年)
   …スペイン語。Felipe Scio de San Miguelによる、ウルガタからの訳。
 スペインで印刷された最初の完訳聖書。バレンシアで印刷された。
 
19世紀 アマト訳(1825年)
   …スペイン語。Felix Torres Amatによるカトリック訳としてマドリッド
 で出版された。
  スゴン訳(1880年)
   …Louis Segondによるフランス語訳。プロテスタントに用いられている。
  ロシア語訳(1875年)  現代ギリシャ語訳
  ボナパルト聖書(1865年)
   ・・・バスク語の完訳聖書。Louis-Lucien Bonaparteのために、Captain Duvoisinによりウルガタから訳されて、ロンドンで出版された。
20世紀 シノド訳(1910年)
   …フランス語。プロテスタントに用いられている。
  メンゲ訳(1926年)
   …H. Mengeによるドイツ語訳。
  ポーランド語訳
   … ユーゴスラビアの5つの異なった言語に訳されている。
  スペイン語訳
   …1940年代以降、Nöcar-Colunga訳、Ubieta訳エルサレム聖書、Alonso Schöel訳など、次々と新しい訳が出版された。
  カタロニア語訳
   …Montserratのベネディクト会訳、カタロニア聖書財団訳
(1968年)などがある。
  バスク語訳
   …Olabide訳などがある。
  TOB(1973-75年)
   …フランス語。カトリックとプロテスタントの共同訳。解説的導入と大量の脚註が特色。


【所蔵目録】


コプト語

『Evangelium Veritatis.』  Rascher.
(新約)外典 真理の福音 コプト語 1956 コプト語テキストと、フランス語、ドイツ語、英語訳。 
請求記号 : 229.8/M25

『Epistula Iacobi Apocrypha. 』  Rascher.
(新約)外典 コプト語ヤコブの手紙 コプト語 1968 コプト語テキストと、
フランス語、ドイツ語、英語訳。  
請求記号 : 229.93/M25

『De Resurrectione : Epistula ad Rheginum.』  Rascher.
(新約)外典 レギヌスへの書簡 コプト語 1963 コプト語テキストと、フランス語、ドイツ語、英語訳。 Codex Jung F.XXII-F.XXV。  
請求記号 : 229/M25


シリア語

『The history of the Blessed Virgin Mary and The history of the likeness of Christ which the Jews of Tiberias made to mock at : the Syriac texts.』  AMS Press.
(新約)外典 福音書 シリア語 1899 シリア語テキストに英訳付き。1899年、ロンドンのLuzacから”Luzac's Semitic text and translationseries”の第4~5巻として出たもののリプリント。
請求記号 : 229.8/H67/1-2


アルメニア語

『The Armenian version of the Testament of Joseph.』 Scholars Press.
(旧約)外典 12族長の遺言 ヨセフ アルメニア語 1975 アルメニア
語テキストと英訳。  
請求記号 : 229.914/A72

『The Testament of Levi : a first study of the Armenian Mss. of the
Testaments of the XII Patriarchs in the convent of S. James, Jerusalem.』  St. James Press.
(旧約)外典 12族長の遺言 レビ アルメニア語 1969
アルメニア語テキストと英訳。  
請求記号 : 229.914/S87


エチオピア語

『Baralâm and Yewâsef, being the Ethiopic version of a Christianized
recension of the Buddhist legend of the Buddha and the Bodhisattva.』  AMS Press.
(新約)外典 トマス行伝 エチオピア語 1923 エチオピア語テキストと英訳。1923年版のリプリント。  
請求記号 : 294.3/B25/1-2


スペイン語

『Escorial Bible I.J.4. 』 Hispanic Seminary of Medieval Studies.
(旧約)古代スペイン語 14世紀 14世紀の終わりから15世紀の初めに
かけて、殆どの部分は、ヘブライ語からスペイン語に訳された。   
請求記号 : 221.56/E74/2

『Nuevo Testamento según el manuscrito Escurialense I-I-6, desde el
Evangelio de San Marcos hasta el Apocalipsis : versión castellana de
hacia 1260.』  Real Academia Española.
(新約)マルコ福音書から外典まで 古代スペイン語 13世紀  
請求記号 : E225.56/M78

『Biblia Romanceada I.I.8. : the 13th-century Spanish Bible contained in Escorial 』
MS.I.I.8.   Hispanic Seminary of Medieval Studies.
(旧約)古代スペイン語 13世紀 抜粋。  
請求記号 : 221.56/L77

『The Books of Samuel according to Escorial manuscript I.I.8.』  
日本技術資料センター
(旧約)サムエル 古代スペイン語 13世紀  
請求記号 : 222.4/S91/1-2

『Biblia Romanceada : Real Academia de la Historia MS. 87, 15th    century.』
Hispanic Seminary of Medieval Studies.
(旧約)古代スペイン語 15世紀 
請求記号 : E221.56/B58

『La Biblia, qve es, los Sacros Libros del Vieio y Nvevo Testamento.  
Guarinus.』(表紙写真参照)
スペイン語 Reina訳 1569 Casiodoro de Reina訳でバーゼルで出版された。「Bear Bible」、「Biblia del Oso」と呼ばれるもの。 
請求記号 : E220.56/R36 貴重書

『』La Santa Biblia de la Vulgata latina.  Libreria Religiosa.
スペイン語 Scio de San Miguel訳 1856 ウルガタからの訳。
バルセロナで1856-7年に出版されたもの。  
請求記号 : E220/B58/1-6

『La Sagrada Biblia de la Vulgata latina. 』 Alou Hermanos.
(旧約)スペイン語 Scio de San Miguel訳 1864 ブエノスアイレスで出版されたもの。  
請求記号 : E221/B58/1-4

『Sagrada Biblia. 』 8.ed. Editorial Revista Católica.
スペイン語 Torres Amat訳 1954 Revista Católicaによる改訂等が加え
られて、アメリカのテキサス州、エル・パソで出版された。 
請求記号 : E220.56/T69

『Sagrada Biblia.』  12.ed.  Herder
スペイン語 Serafín de Ausejo訳 1974 初版はAmat訳の改訂として
1965年に出版された。  
請求記号 : E220.56/B58

『Sagrada Biblia.』 36.ed.  BAC.
スペイン語 Nácar-Colunga訳 1979 NácarとColungaによる訳の初版はマドリッドで1944年に出版された。オリジナルの言語から直接訳された。
請求記号 : E082/B11/1

『Nuevo Testamento. 』 2.ed. Católica.
(新約)スペイン語 Nácar-Colunga訳 1964  
請求記号 : E082/B11/40

『Biblia de Jerusalén.』 Nueva ed. totalmente rev. y aum. Desclée de
Brouwer.
スペイン語 エルサレム聖書 1975 J.A.Ubietaによる、フランス語の
エルサレム聖書からの訳。  
請求記号 : E220.56/B58

『Nueva Biblia espanola.』 Cristiandad.
スペイン語 Alonso Schökel and others訳 1975 
請求記号 : E220.56/N96

『La Biblia. Cristiandad.』
スペイン語 Alonso Schökel-Mateos訳 1982 1975年版の改訂。 
請求記号 : E220.56/A45

『Nuevo Testamento. Cristiandad.』
(新約)スペイン語 Mateos-Alonso Schökel訳 1974  
請求記号 : E225.56/N96

『Apocrifos del Antiguo Testamento.』 Cristiandad.
(旧約)外典 スペイン語 1982 
請求記号 : E229/A64/1-4

『Nuevo Testamento trilingue.』  BAC.
(新約)数ヶ国語聖書 1977 ギリシャ語、ラテン語、スペイン語テキスト。
請求記号 : E082/B11/400

『Nuevo Testamento : versión ecuménica.』  2.ed. Herder.
(新約)スペイン語 エクメニカル訳 1968
請求記号 : E225.56/B58

『Nuevo Testamento.』 13.ed. Verbo Divino.
(新約)スペイン語 Fuenterrabía訳 1963 Felipe de Fuenterrabíaによる、オリジナルのテキストからの訳。  
請求記号 : E225.56/F95

『La Biblia interconfesional, Nuevo Testamento.』  BAC.
(新約)スペイン語 エクメニカル訳 1978
請求記号 : E225.56/B58

『La Biblia didáctica.』 PPC.
スペイン語 Casa de la Biblia訳 1995 入門的聖書で、テキストの他に豊富な解説、用語集、地図、カラーのさし絵などが付き、聖書を学べるようになっている。  
請求記号 : E220/B58


カタロニア語

『Bíblia.』 Alpha.
カタロニア語 カタロニア聖書財団訳 1968
請求記号 : E220.549/B58


バスク語

『Bible Saindua = La Santa Biblia.』  Gran Enciclopedia Vasca.
バスク語 Duvoisin訳 1972  ロンドンで1865年に出版されたもののリプリント版で3分冊。Louis-Lucien BonaparteのためにCaptain Duvoisinによりウルガタから訳されたもので、「ボナパルト聖書」とよばれている。
請求記号 : E220.59/D98/1-3

『Itun Zâreta Beria.』  Yesu'ren Biotzaren Deya.
古語バスク語 Olabide訳 1958  
請求記号 : E220.59/I91

『Elizen Arteko Biblia.』  Bibli Elkarte Batuak.
現代バスク語 共同訳 Elizen Arteko Biblia Elkartea訳 1994  
請求記号 : E220.59/E43

『The earliest translation of the Old Testament into the
Basque language (a fragment). 』 AMS Press.
(旧約)バスク語 抜粋 1894 Oxford, 1894年版のリプリント。付録Bに、16世紀から19世紀の間にバスク語に訳された聖書のリストが付いている。  
請求記号 : 080/A57/10

『Salmoak. Gráficas Bilbao.』
(旧約)詩篇 バスク語 1964  
請求記号 : E223.2/S17

『Lau Ebanjelioak. Itxaropena.』
(新約)福音書 バスク語 1961 
請求記号 : E226/L36


フランス語

『The Old French Evangile de l'Enfance. Pontifical Institute of Mediaeval』 Studies.
(新約)外典 イエスの幼時物語 古代フランス語 1984 13世紀の物語詩。「トマスによるイエスの幼時物語」に基づいた「偽マタイの福音書」が主なソース。英語の注付き。 
請求記号 : 229.8/E92

『La Bible d'Olivétan : Neuschâtel 1535.』 Rinsen.
フランス語 オリベタン訳 1535 復刻版。
請求記号 : 220.54/O48 貴重書

『Épitre aux Galates, Épitres aux Thessaloniciens.』  Beauchesne.
(新約)ガラテヤ人への手紙。テサロニケ人への手紙 
フランス語 Amiot訳 1946  
請求記号 : 227/P32

『Épitres de Saint Jean. Nouv. éd.』  Beauchesne.
(新約)ヨハネの手紙 フランス語 Bonsirven訳 1954  
請求記号 : 227.9/J65

『La Bible : Ancien Testament.』  Gallimard.
(旧約)フランス語 Dhorme訳 1956
請求記号 : 808.8/P/187-188

『La Bible : Nouveau Testament.』  Gallimard.
(新約)フランス語 Grosjean and others訳 1971 
請求記号 : 808.8/P/189

『Traduction oecumenique de la Bible (TOB).』  Societe Biblique Francaise. フランス語 共同約 1977
請求記号 : 220.54/T76

『La Bible : écrits intertestamentaires.』  Gallimard.
(旧約)外典 フランス語 Dupont-Sommer and others訳 1987  
請求記号 : 808.8/P/190


イタリア語

『I Salmi.』 Cantagalli.
(旧約)詩篇 イタリア語 Oddone訳 1971
請求記号 : 208/C61/214

古代英語(アングロ・サクソン語)

『The Belles-lettres series. Section 1.』  AMS Press.
v.1. Euangelium secundum Mattheum.
(新約)マタイ福音書 アングロ・サクソン語(West-Saxon) 1904
v.2. Euangelium secundum Marcum.
(新約)マルコ福音書 アングロ・サクソン語(West-Saxon) 1905
v.3. Euangelium secundum Lucam.
(新約)ルカ福音書 アングロ・サクソン語(West-Saxon) 1906
v.4. Euangelium secundum Iohannem.
(新約)ヨハネ福音書 アングロ・サクソン語(West-Saxon) 1904
ボストンとロンドンで1904-1906年に出版された版のリプリント。  
請求記号 : 820.8/B44/1-4

中国語

『聖経』 中国天主教主教団
中国語 中国天主教主教団訳 1992 
請求記号 : C193/62 中国書コーナー
Ⅲ.日本語訳 ―明治期以降―


880(明治13)~88(明治21)
 文語訳
 
1910(明治43)
 ラゲ訳(新約のみ)
  …Emile Raguet訳。ウルガタに基づいたもので、日本カトリック教会の標準訳。
 
1917(大正6)
 新約聖書の改訳(文語体)
 
1954(昭和29)~55(昭和30)
 口語訳…日本聖書協会による。
 

1953(昭和28)~59(昭和34)
 バルバロ訳…Federico Barbaroによる口語新約聖書。1964(昭和39)年に旧新両約聖書が出版された。
 
1958(昭和33)~
 フランシスコ会訳…新約聖書は1979年に1冊本で刊行された。
 
1978(昭和53)
 共同訳(新約のみ)…旧・新両教徒による訳。
 
1987(昭和62) 新共同訳


【所蔵目録】


『近代邦訳聖書集成』
ゆまに書房 1996 明治13年から出版された文語訳の復刻版。
請求記号 : 193/KI42/1-15

『我主イエズスキリストの新約聖書』
ラゲ訳 公教会 明治43年
請求記号 : 193.5/SH69  館内

『Waga Shu Iesus Kirisuto no Shin=Yaku Seisho』
ラゲ訳 中央出版社昭和25年 本文ローマ字 明治43年初版の第3版
請求記号 : 193.5/17

『我主イエズスキリストの新約聖書』
ラゲ訳 出版者、出版年不明 
請求記号 : 193.5/3

『イエズス・キリストの新約聖書』
ラゲ訳 中央出版社 昭和34年  
請求記号 : 193.5/7

『口語訳 新約聖書』
バルバロ訳 ドン・ボスコ社 昭和28年  
請求記号 : 193.5/2

『口語訳 旧約新約聖書』
バルバロ訳 ドン・ボスコ社 昭和39年  
請求記号 : 193/3

『聖書:原文からの批判的口語訳』
フランシスコ会訳 フランシスコ会聖書研究所  昭和33年~ 分冊 
請求記号 : 193/13/1

『新約聖書 共同訳』
共同訳 日本聖書協会 昭和53年  
請求記号 : 193.5/21

『聖書 新共同訳』
新共同訳 日本聖書協会 昭和62年  
請求記号 : 193/19

『日本語ヘクサプラ:六聖書対照新約全書』
エルピス 平成6年明治訳(1880)ニコライ訳(1901)ラゲ訳(1910)文語訳(1917)口語訳(1954)新共同訳(1987)のいずれも初版原本からの復刻。
請求記号 : 193.5/N71

TOP