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本学の「人文科学研究所」「キリスト教文化研究所」と「品川区」が共催で、春は5月、秋は10月に3週連続土曜日に行っている無料の公開講座です。各分野の専門家の講義を一般の方に聴いていただこうという趣旨の講座です。品川区を通じてお申し込みいただけます。ぜひご参加ください。
第29回土曜自由大学(秋のコース)プログラム
10/8、10/15、10/22の土曜日(全3回)
総合テーマ:「文化と翻訳」
| 10月8日(土) | ※初日は午後1時10分より開講式がございます。 |
|---|---|
| 時 間: | 午後1時10分~ |
| 開講式挨拶: | 清泉女子大学 キリスト教文化研究所長 有光 隆司 |
| 時 間: | 午後1時20分~2時40分 |
| テ ― マ: | 文化と翻訳 |
| 講演要旨: | 文化を異文化の出会いという視点から考えたい。それは、グローバル化する時代の要請でもあろう。そして、異文化の出会いを、異言語の出会いという視点から考えてみたい。それはとくに、日本文化にとって大事な視点であろうと思う。異言語の出会いは、すなわち「翻訳」である。 |
| 講師及び紹介: | 翻訳論研究者 柳父 章(やなぶ あきら) |
| 東京都生まれ。東京大学教養学科国際関係論科卒。翻訳論、比較文化論などの教職に就く。桃山学院大学教授を務めた。著書に『翻訳語成立事情』(岩波新書)など。 | |
| 時 間: | 午後2時50分~4時10分 |
| テ ― マ: | 祈りのことばの翻訳―典礼式文の翻訳と課題― |
| 講演要旨: | カトリック教会のミサをはじめとする典礼では、ローマ教皇庁が発表するラテン語規範版を各国語に翻訳した儀式書が用いられています。キリスト教の文化・思想を背景にして作られたラテン語の祈りのことばを日本語に翻訳する作業には、多くの困難が伴います。本講演では、典礼式文の翻訳の実際について紹介するとともに、キリスト教を文化に根付かせるインカルチュレーションと典礼の関係についても考えてみたいと思います。 |
| 講師及び紹介: | 清泉女子大学 キリスト教文化研究所非常勤講師 宮越 俊光(みやこし としみつ) |
| 神奈川県出身。上智大学大学院神学研究科博士前期課程終了。現在、日本カトリック典礼委員会秘書を務め、『ローマ・ミサ典礼書』などカトリック教会の儀式書の翻訳にたずさわる。上智大学・日本カトリック神学院・聖アントニオ神学院非常勤講師。 |
| 10月15日(土) | |
|---|---|
| 時 間: | 午後1時20分~2時40分 |
| テ ― マ: | 大山定一・吉川幸次郎『洛中書問』をめぐって |
| 講演要旨: | 『洛中書問』(1974年)において、中国文学研究者の吉川幸次郎は「翻訳」の役割をこう考えました。それは要するに「方便」であり「童蒙」に示すためのものであるから、「原文のもつだけの観念を、より多からずより少なからず伝える方が」よいと。これに対し、ドイツ文学研究者の大山定一は、いや、文学の「翻訳」もまた文学でなければならないと主張しました。二人の論争はともに相譲ることなく拮抗しています。今回は改めてこの論争を取り上げ、「翻訳」のはらむ問題を皆さんと共に考えたく思います。 |
| 講師及び紹介: | 清泉女子大学 日本語日本文学科教授 有光 隆司(ありみつ たかし) |
| 大阪生まれ。上智大学大学院博士課程後期満期退学。専門は日本近代文学、比較文学。近代日本におけるアイデンティティの問題を、明治40年代の詩や散文の観点から探ろうとしている。『歌われた風景』『帝国の和歌』『幻想文学・伝統と近代』『受容と創造―比較文学の試み―』等(いずれも共著) | |
| 時 間: | 午後2時50分~4時10分 |
| テ ― マ: | 言霊から見た翻訳の喜び |
| 講演要旨: | 翻訳は技です。挑戦的であり、時折フラストレーションも高まりますが、喜びをもたらす技です。翻訳を通して外国語のみでなく日本語への理解も深まり、言葉、言語、物語の言霊に触れることになります。本講義では翻訳の心、実践、そして喜びについて話したいと思います。村上春樹の翻訳、また私のやっている石牟礼道子の翻訳について言及します。ご一緒に、簡単な短い翻訳にも挑戦しましょう。 |
| 講師及び紹介: | 清泉女子大学 英語英文学科教授 ブルース・アレン(Bruce Allen) |
| 上智大学大学院外国語学研究科比較文化専攻(修士号取得) Amherst College、米国(学士号取得) |
| 10月22日(土) | |
|---|---|
| 時 間: | 午後1時20分~2時40分 |
| テ ― マ: | 冒険者たち |
| 講演要旨: | ことばは、固有の文化の中で動く表現手段でありますから、その文化の生活やら、慣習やら、心遣いやら、暗示やら、連想やらがまとわりついていて、そんな特別な匂いのしみこんだものを別の文化のことばに置き換えることは不可能への挑戦でもあります。翻訳家は原語に誠実であろうとする一方で、意を伝えるために常に悶絶し、葛藤します。思い切って訳語を決める瞬間、翻訳家はいつも冒険者なのです。本日のお題は、英語をめぐる翻訳のさまざまな冒険と武勇伝。 |
| 講師及び紹介: | 清泉女子大学 英語英文学科准教授 斉藤 悦子(さいとう えつこ) |
| 千葉県生まれ。日本女子大学大学院博士課程後期単位取得中途退学。ロータリー財団奨学生としてインディアナ大学大学院でMA取得。専門はマーク・トウェインなど金メッキ時代のアメリカ文学・思想の研究。訳書に『盗まれた稲妻』『近代という不思議』、著書に『自伝でたどるアメリカン・ドリーム』(共著)等。 | |
| 時 間: | 午後2時50分~4時10分 |
| テ ― マ: | スペイン文学の「銀の時代(1902−1939)」をめぐって ―バリェ=インクランからロルカまで― |
| 講演要旨: | 16・17世紀を黄金世紀と呼ぶのに対し、20世紀前半の37年間を「銀の時代」と呼ぶ。アルフォンソ13世の親政からプリモ・デ・リベラの軍事独裁、第二共和制を経て内戦に至る激動の時代は、同時に人気作家バリェ=インクランの『秋のソナタ』発表で幕を開けた、豊かな文学の季節であった。それは詩人ロルカの短い生涯ともほぼ重なる。二人の作品を中心に、銀の時代の作家たちがどのようにわが国に紹介されたかについて考察する。 |
| 講師及び紹介: | 清泉女子大学 スペイン語スペイン文学科教授 吉田 彩子(よしだ さいこ) |
| 北九州市生まれ。清泉女子大学スペイン語スペイン文学科卒業。上智大学博士課程後期満期退学。黄金世紀から近現代文学まで本邦初訳で紹介。著書に『ルイス・デ・ゴンゴラ「孤独」翻訳・評釈』(筑摩書房)、翻訳にバリェ=インクラン『冬のソナタ』など。王立コルドバ・アカデミー会員。国際スペイン学会(AIH)理事。 |
お申し込み方法
| 会場 | 清泉女子大学 2号館4階 240教室 |
|---|---|
| 対象 | 16歳以上で受講を希望される方 |
| 受講料 | 無料 |
| 定員 | 250名(抽選) |
| 申込方法 | 往復はがきに「清泉女子大学土曜自由大学受講希望」と明記し、 住所・氏名(ふりがな)・年齢・性別・電話番号をご記入の上、下記までお送りください。 〒140-8715 品川区広町2-1-36 品川区文化スポーツ振興課 生涯学習係 |
| 申込期間 | 9月1日(木) ~ 9月16日(金)〈必着〉 |
| お問合せ | 03-5742-6837(直) 品川区文化スポーツ振興課 生涯学習係 03-3447-5551(代) 清泉女子大学 キリスト教文化研究所 |
*受講には、品川区教育委員会発行の受講証が必要です。受講を希望される方は、必ず申込み手続きをお取りくださいますようお願いいたします。
*お申し込みに際し、いただいた個人情報は、(1)出席簿の作成、(2)事務連絡、(3)統計資料作成を目的に使用させていただきます。



