
秋期講座も残りわずかになりました。11月29日はかねてより、多くの方が楽しみにしていらした林望先生の講演会が、品川区後援、そして麗泉会とラファエラ共催で行われました。林先生は、『イギリスはおいしい』などの本で知られる著名な作家です。お写真で受ける印象、そしてそのダンディーな風貌に似合うイギリスのお話をたくさんの書に著わしておられる、ということから、先生はやさしい英国紳士のような方、という印象を私は持っていました。しかし、講演の中に感じる先生は、見事なまでに、日本の古典文学を「頑固」に「真剣」に、深く愛し、後世に正しく伝えようとなさっている、まさに先生の表現なさる『愛国心にあふれる日本人』でした。
日本の古典というと、まず時代が違い、言葉・生活も違います。その時代を生きた人たちが書いた古文など、現代の私たちには理解することは困難と考えがちで、ついつい敬遠してしまいます・・。しかし先生は、その中には今と変わらない親子の愛・男女の情などがあり、現代の私たちが共感し感動できるヒューマニティがあるとお話してくださいました。千年も生き抜いて、なおも古くならない人情の機微をあらわす古典文学を生み出した、日本語・古典文学を誇りに思うこと。このことこそが本当の愛国心なのだという言葉は心に響きます。そして、こうしたことを踏まえ、古典文学をもう一度読んでみたいと思いました。
このような先生のとてもすばらしいお話にきっと、講演を聞いた皆さんも喜んでいただけたと思います。
今後も、ラファエラでは皆様の心に響くようなお話が聞けるような、講演会を企画していきたいと思っています。どうぞ、ご期待下さい。