
ラファエラ・アカデミア特別1日講座:根津美術館 新創記念特別展をめぐって
10月17日の土曜日は、清泉女子大学生涯学習の1日講座がひらかれました。
講師は、文化史学科の教授を長く勤められ、現在は名誉教授の五味充子先生。題目は、「根津美術館 新創記念特別展をめぐってー国宝 那智瀧図を中心にー」でした。
この国宝は、1枚の絵画ですからどっしりとした彫刻などに比べるとずっと脆いものです。だからこの那智瀧はなんと、5年ぶりの展示であり、これを逃すと、次にいつ出るかわからない逸品なのです!(那智瀧図展示10/7-11/8)
五味先生は根津美術館の自慢の所蔵品である「那智瀧図」の時代背景、宗教的な背景などを、時をさかのぼり、または下って、実にわかりやすく、そして楽しくお話ししてくださいます。
平安末の院政期以来、上皇はじめ多くの人々が列をなした「熊野詣」とは一体何であったのか。なぜ、これには瀧のみが描かれているのか?世界遺産にも登録された霊場「熊野三山」の深遠なる空気を、過去、そして現在にまでつないでいる謎めいた一幅の絵。
熊野信仰の美術の真髄であり、我が国の至宝でもある「那智瀧図」をたっぷり堪能できた1時間半でした。