阿川 敏恵 教授

共通科目
Toshie Agawa
第二言語習得研究の知見にもとづいて英語学習をすすめていきます
英語の習得や運用について研究しています。特に近年は、英語学習者の動機づけなどの、第二言語習得における個人差要因を中心に研究しています。


教員インタビュー

Q1

学生時代の思い出や打ち込んだことについて教えてください。

 夏休み期間を利用してカナダのバンクーバーに短期留学したことです。当時私の両親は、娘を外国なんかにやるのは危ないと考えていて、大反対されました。当然、留学費用を出してもらえる状況ではなかったので、1年間ぐらい色々なアルバイトをして、貯金をしました。参加費用が42万円だったのを今でも覚えています。両親は、私が自分でお金を貯めてまでカナダに行く気なのをみて、最終的には気持ち良く送り出してくれました。それ以来、バンクーバーには20回くらい行っていて、私の第2の故郷になりました。

Q2

先生が、ご自身の専門に取り組むようになったきっかけを教えてください。

 自分自身の英語教師としての教え方に疑問に思ったことがきっかけで、英語教育について研究をはじめました。
私は結婚した後、英会話学校の講師の職に就いたのですが、教え始めてしばらく経つと、自分のやり方で良いのであろうかとか、色々な疑問が出てきて、教えるということをもっと勉強して、深めたいと思うようになりました。そんな時に同じ職場の先生が、TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages) の修士課程に進みたいということで、当時東京に学舎のあった Columbia University の説明会に行くが、一緒に聞きに行ってみないかと誘われました。軽い気持ちでついて行き、興味を持ったのでアプライしたら合格したので、仕事を続けながら修士号を取りました。
 修士号を取得してからは大学で教えるようになり、何年か経ったところで博士課程にすすみました。専任の仕事をしながら、8年という長い年月をかけて外国語(英語)教育学の博士号を取得しました。まだまだ分からないことだらけです。

Q3

研究テーマの魅力や面白さはどのようなところにありますか。

 外国語教育学の魅力のひとつは、自分自身が英語を教えながら、その教えるということ自体を研究できるということだと思います。研究と教育現場がオーバーラップしていて、日々の自分のティーチングを内省することが研究につながるし、研究したことを現場に還元しやすいですね。そうは言っても、まだまだ分からないことだらけですが、またそこが面白いところです。
agawa_sensei

Q4

学生へのメッセージをお願いいたします。

 好きな言葉のひとつに There is no one giant step that does it. It's a lot of little steps.というのがあります。夢や目標は、大きなステップで一気に達成するのではなく、小さなステップをたくさん踏んで到達するものなのだ、といったような意味です。私はいつも、自分の置かれたところで少しずつ頑張るということを続けたら、自分は気づかなくても、いつのまにか前進しているものなんじゃないかな、と思っています。学生のみなさんも、小さな一歩の積み重ね、ちょっとやってみませんか?

教員紹介


氏名
阿川 敏恵
フリガナ
アガワ トシエ
職種
教授
所属
言語教育研究所
生年月日
2月13日
取得学位
博士(外国語教育学)
学位取得大学
関西大学
専門分野
外国語(英語)学習者の動機づけ、コミュニケーション方略、協同学習
研究テーマ
日本人大学生英語学習者の動機づけを中心に研究をおこなっています。自己決定理論の枠組みを使った研究を多く実施しているほか、L2 Self System の枠組みを使った研究もおこなっています。動機づけのほか、コミュニケーション方略、協同学習等にも興味があります。
所属学会(役職)
及び受賞歴
【所属学会】
大学英語教育学会(The Japan Association of College English Teachers: JACET)
全国語学教育学会(The Japan Association for Language Teaching: JALT)
外国語教育メディア学会(The Japan Association for Language Education & Technology: LET)
動機づけ理論研究会

【受賞歴】
外国語教育メディア学会(LET)2018年度論文賞受賞 
主要業績
【著書】
・『TOEIC®テスト 文法完全攻略ルールブック』(単著) テイエス企画(東京)2018年3月
・『医学・理系留学 海外に翔び立つ人のコピペで使える英文メール60』(単著)金芳堂(京都)2019年10月

【学術論文】
・Agawa, T. (2013)." Cooperative and collaborative learning: Definitions and applications in Japanese universities." 『恵泉女学園大学紀要』25, 93-110.
・Agawa, T., & Ueda, M. (2013). "How Japanese students perceive demotivation toward English study and overcome such feelings." JACET Journal, 56, 1-18.
・Agawa, T., & Takeuchi, O. (2016). "Re-examination of psychological needs and L2 motivation of Japanese EFL learners: An interview study." Asian EFL Journal Professional Teaching Articles, 89, 74-98.
・Agawa, T., & Takeuchi, O. (2016)." Validating Self-Determination Theory in the Japanese EFL context: Relationship between innate needs and motivation." Asian EFL Journal Quarterly, 18, 7-33.
・Agawa, T. & Takeuchi, O. (2016). "A new questionnaire to assess Japanese EFL learners' motivation: Development and validation." ARELE (Annual Review of English Language Education in Japan), 27, 1-16.
・Agawa, T., & Takeuchi, O. (2017)." Examining the validation of a newly developed motivation questionnaire: Applying self-determination theory in the Japanese university EFL context." The Japan Association of College English Teachers (JACET) Journal, 61, 1-21.
・Agawa, T., & Takeuchi, O. (2017)" Pedagogical Intervention to Enhance Self-determined Forms of L2 Motivation: Applying Self-determination Theory in the Japanese University EFL Context." Language Education & Technology, 54, 135-166.
・(2018)"How does music influence athletes’ motivation?" (共著)『順天堂醫事雑誌』64 (2), 105-107.
・"Preparing EFL medical undergraduates for future studies and practices: The establishment and implementation of a medical word list" (共著)2019年9月『言語教育研究』11

【研究発表】
・Developing and implementing terminology lists. Paper presented at JALT2016 Annual Conference, Nagoya. 2016年11月
・日本人英語学習者における動機付けと情意に関する縦断的変化に関する実証研究. シンポジウム LET第57回全国研究大会(於 名古屋学院大学)2017年8月
・Connecting English here in the classroom and out there: Communicative tasks, L2 self activities, and motivation. Paper presented at The IAFOR International Conference on Language Learning 2018, Hawaii, U.S.A. 2018年1月
・Examination of relatedness needs in Japanese EFL classrooms and task motivation: An interview study
 Psychology in Language Learning(於 早稲田大学)2018年6月
・Exploring directed motivational currents in Japanese EFL classroom and task motivation
Individual differences in second language learning and teaching II: The individual and the context, Konin, Poland 2018年10月
・"Examination of Japanese EFL students' relatedness needs and task motivation" 7th International Self-Determination Theory Conference, Amsterdam, The Netherlands 2019年5月
・「オンライン英会話レッスンを利用した授業外学修—受講生の取り組み・動機づけ・英語習熟度の変化に注目して—」 全国英語教育学会第45回弘前研究大会(於 弘前大学)2019年8月
・「英語 e-learning におけるラーニングマネジメントの影響—学習状況と動機づけの変化—」 動機づけ理論研究会(於 大阪大学)2019年11月
社会活動、
文化活動等
・『TOEIC テスト英文法・語彙の押さえドコ』 テイエス企画
・『自己診断テスト付 英文法を確実にマスター 実践で役立つ英文法』 三修社
・TOEFL & 留学 Eラーニングプログラム リーディング編.(e-learning 教材)ザ・ヒューマン株式会社
・TOEFL & 留学 Eラーニングプログラム ライティング編.(e-learning 教材)ザ・ヒューマン株式会社
・「やる気の潮流」とは-日本人EFL学習者の体験を交えて- 『英語教育』6月号, Vol. 67, No.3, 18-19 2018年6月

【招待講演】
・子どもの学習意欲はどこから来るのか-動機づけの心理学- 学都・松本で「未来の教育を考える 」Vol. 09 2018年9月
個人ページ
(外部サイト)
http://toshieagawa.hatenablog.com/