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相亰 美樹子 教授

地球市民学科

相亰美樹子教授

英語運用能力を向上させる学習法を研究
文化背景が異なる人々の間で迅速かつ適切なコミュニケーションを行うために必要な能力は何か、また、英語運用能力を向上させる学習法とは何かを研究している。

教員インタビュー

Q1 学生時代の思い出や打ち込んだことについて教えてください。
 高校3年生の時AFS交換留学制度で、1年間アメリカのイリノイ州ハイランド・パークという町にホームステイをして現地の高校に通うという経験をしました。当時はアメリカの片田舎に日本人はいなかったので、1年間を通じて日本語を話す機会は皆無で、まさに英語漬けの毎日でした。夏に帰国した時には同級生はすでに大学に進学していて、半年間1年下の学年に入りました。帰国後、せっかく身についた英語を忘れないようにしたいと考えた結果、英語学校の中で一番難しそうなクラスに入ろうと決心しました。それが日米会話学院という学校の同時通訳科です。無事試験もパスして、1週間に3回、3時間ずつの集中授業で、1年間のコースが、大学進学と同時にスタートしました。これがかなりきつかったのですが、授業もさることながら、夜間の授業だったので、社会人のクラスメートから色々なことを教えていただき、とても勉強になりました。1年後には通訳の仕事をon the job training という形で始め、大学の授業が無い時はほとんど通訳の仕事をしていました。普段の生活では見られないものを見たり、未知の世界のお話を伺ったりすることができて、毎日が楽しみでした。
Q2 先生が、ご自身の専門に取り組むようになったきっかけを教えてください。
 私自身も英語を忘れないようにと通訳の訓練を受け始めたのですが、清泉で通訳科目を教えているうちに、この訓練法が通訳者を育てるためだけでなく、一般的な英語力を向上させるためにも役立つことがわかりました。文法の知識、単語力などに加えて、発言者の言葉の裏にある意味や、文化的、社会的背景までくみ取らなければ的確な通訳ができないこと、さらにはコミュニケーション能力が必要であることを痛感するようになりました。優秀な通訳者は必ずすぐれたコミュニケーターでなければならないということです。最近になって特に子供から社会人に至るまで、また、学校や職場など様々な現場でコミュニケーション能力が求められています。日々当たり前のこととして実践しているコミュニケーションを見直す必要性を感じ、大学院で学んだ社会言語学・心理言語学などをベースに研究休暇を利用してアメリカの異文化コミュニケーション研究所のセミナーに参加したり、国内の研究会に参加したりして、コミュニケーションについて研究しています。
Q3 研究テーマの魅力や面白さはどのようなところにありますか。
 「コミュニケーション」の授業の中ではコミュニケーションとは何かということを考えることから始めます。30人学生がいたら、30通りの答えが出ます。コミュニケーションが得意な人は言葉使いが上手な人?話題が豊富な人?頭の良い人?機転の利く人?コミュニケーションのことを考えるにはいろいろな側面から見ていく必要があります。言語そのもののほかに当事者の特性、例えば性別、年齢、職業、教育、関係性などや文化的・社会的背景、場所や時間などの諸条件がコミュニケーションに大きな影響を与えます。しかし当事者は無意識のうちにコミュニケーションをとっていて、このような影響について気がつかない場合があります。反対に、「相手からこんな風に見られたい」とか「こんな風な人になりたい」というような願望がある場合には、意識的に“その人らしい”コミュニケーションをとることもできるのです。コミュニケーションは比較的新しい研究分野でまだまだ調査・研究の余地が残されていますので、興味のあるかたは是非一緒に勉強しましょう。

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Q4 学生へのメッセージをお願いいたします。
 最近授業をしていて残念に思うことは、好奇心旺盛な学生が少ないことです。たとえば、テキストの中に知らない地名(知っていて当然と思うものも含めて)が出てきても、素通りしてしまうし、映画を見たことがあっても、その背景にある社会的問題などに気がつかないようです。そんなことがあると、黒板に地図を描いたり、この物語の結末にはこんな理由があって・・・などと説明したりして授業が脱線してしまうこともしばしばです。すると、「そうだったんだ」「へぇー、おもしろい!」というような反応が返って来ます。すぐ手の届くところに情報があまりにも豊かにあって、自ら知りたい、調べたいという意欲が失われつつあるのかもしれません。でも一つのことを知るということはその周囲にあることがらも知ることにつながり、思わぬ発見があったり、とんでもない思い違いに気がついたりするものです。積極的に直接いろいろなもの、ことに触れ、様々な人々との交流を通して、貪欲に知識を吸収してほしいと思います。そして、考える習慣、感じる心も培ってほしいと願っています。

教員紹介

氏名相亰 美樹子
フリガナアイキヨウ ミキコ
職種教授
所属地球市民学科
取得学位修士号(言語学) 修士号(英語教育)
学位取得大学米国ミシガン州立大学
専門分野言語学 英語教育
研究テーマコミュニケーションを成立させるためにどのような社会的、心理的要因が働くのか、迅速かつ適切なコミュニケーションを行うためにはどのような力が必要なのかを研究している。また、通訳の訓練方法を英語の運用能力を向上させる学習方法に導入している。
所属学会(役職)
及び受賞歴
世界新教育学会
異文化コミュニケーション学会
JALT
JACET
Foreign Language Teaching and Applied Liguistics Conference
主要業績・『地球市民学を創る』
・『地球市民学のすすめ』
・『清泉女子大学地球市民学科の挑戦~21世紀の学びをフィールドワークに求めて』

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