学長メッセージ

将来に活きる「力」を本学で
 大学時代の4年間は、人生で最も自由な時期であるとともに、自立した大人へ成長するための大切な時間です。清泉女子大学は、皆さんが大切な4年間を過ごし成長するための、すばらしい環境――山の手線内にありながら、静かで緑豊かな美しいキャンパス、文化財である本館(旧島津家本邸)に象徴される荘厳な、それでいてアットホームな雰囲気、優秀な教授陣、学生思いの教職員、丁寧な学習支援・就職支援体制など――を有しています。
佐伯学長学長 佐伯 孝弘
 本学はキリスト教ヒューマニズムの精神に則り、「一人ひとりを大事にする」ことを理念としています。グローバル化が進み色々な意味で厳しさを増し、競争主義や効率主義の目立つ世の中でありますけれども、いや、そのような世の中であるからこそ、己の利益のみを追うのでなく、他者を理解し思いやる姿勢が大切です。他者への思いやりは、実は単に「優しい」だけでは成り立ちません。真の相互理解や共存を可能にするにはまず、安易に他者に流されることのない、しっかりとした自己――知性と自立心――を養っておく必要があります。自立した人間が他者へも優しくなれるのです。

 本学は文学部の単科大学で、少人数教育の利点を活かし、ゼミナール(演習)形式の授業や語学の授業を重視しており、学生が主体的に考えたり、調べたり、文章をまとめたり、他人とコミュニケーションを取ったりするための訓練を大切にしています。文学はいずれも「人間」の問題に関わる学問ですから、長い目で見て、卒業後の人生の節目節目で学んだことが活きてきます。

 大切な、将来の幸せに繋がる「力」を、どうぞ本学で身に着けて下さい。受験生の皆さんの御入学を心からお待ちすると共に、在学生の皆さんの意欲と可能性に大いに期待しています。