清泉女子大学

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講座番号 07  古典雑感


講師 秋本 吉徳   清泉女子大学名誉教授


 
開催日 通年 2019年5月25日~2020年1月18日
曜日
時間13:30~15:00
回数通年 4回 
定員60名
受講料通年 9,600円 
見学×
テキスト必要に応じてプリントを配布
備考通年全4 回の連続講座です。

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講座内容
 高校までの古典の授業で、本当に面白いと思った作品はいくつありましたか? 品詞分解や訳といったお定まりのコースを仕方なくこなしてきたのではないでしょうか。でも、本当の日本の古典作品は、よく読むと実に面白く楽しいものです。それも教科書に採られていないところほど。
 本講座は、教科書で扱われることの少ない作品を採り上げ、さまざまなテーマで古典の楽しさを味わいたいと思っています。

春期
開催日講座内容
5/25「地名」から古典を考える 
―古代文化研究に「地名」はどう役立つか?―

古代研究に神話や歌を資料とするのは当然のことであるが、地名を中心とした研究には滅多にお目にかからない。古代以来現代まで連綿と続く地名が、古代文化研究の対象外とされてきたこと自体に問題がある。今回は、その地名を手がかりに、地名をとりまく地理的・歴史的・風土的環境や、地名命名の由来を伝える伝承、さらには地名からどのようにして説話(語り)が生まれてくるのかといった問題を、『風土記』を中心に考えてみることとする。なるべく平易に、興味を持って下さるようなテーマを選んで、楽しいお話になるよう工夫するつもりである。
7/6「春は あけぼの」考 ―新たな視点から探る『枕草子』―
清少納言はなぜ冒頭初段を「春は あけぼの」としたのだろうか。先学の研究が山とあるこの段について、先学の研究を踏まえつつも、半ば門外漢であるからこそ思いつく、新しく興味深い読み方を考えてみたい。誰もが知るこの一節だが、そもそも『枕草子』は、いつ、どんな契機で、何の(誰の)ために書かれたのか。これは単なる“ 随筆”なのか。作者はこの書で何を訴えたかったのか。これらの諸点についてはそれほど学んでは来なかったと思う。今回は突飛なアイデアも飛び出すかも知れないが、皆さんとこの作品の魅力に迫ってみたい。
10/26大衆芸能の行方 ―日本の大衆文化はどうなって行くのか―
明治以降の大衆芸能は寄席と映画館によって支えられて、数多くの大衆芸・芸人・映画俳優を輩出してきた。だが昭和の終わりとともに急速に衰微・変質し、最早国民こぞって、あるいは家族揃って楽しむ娯楽ではなくなってしまった。本講座は、まず明治以前の放浪漂泊芸に源を持つ大衆芸の歴史をざっと振り返った上で、落語、漫才、浪曲等の大衆芸がなぜ民衆に受け入れられ、そして忘れられて行ったのか、その経緯を考えてみたい。もう二度と美空ひばりも寅さんも出て来ないのだ……。今後の大衆芸能はどうなって行くのか。一度立ち止まってゆっくり考えてみたい。
1/18「古典」から何をどう学ぶか 
―本来楽しい古典を楽しむためのコツを伝授します―

長年高校生・受験生を相手に「古文」を教えてきたが、近年の古文アレルギーは、理系のみならず文系にまで拡がっている。出来ない、読めない以前に、古文学習への興味・関心がなく、学ぶ意義もわからない。これは高校生を責める前に、まず教える側が猛省すべきである。日本人が過去の時代の同じ日本人の生き方や考え方を学ぶことの意味は何か。なぜ高校国語に「古文」が入っているのか。古文は何を教え、何を学ぶのか。本講座は古文学習に疑問を抱く高校生、受験生、教員、保護者はもちろんのこと、すべての方々に真剣に考えていただくためのものである。是非多くの方々とともに考えたい。

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講師専門分野・業績
日本古代文学・芸能史/『常陸国風土記』(講談社・学術文庫)2001 年、「中央と地方との関係-地誌-」(『岩波講座・日本文学史1)1995 年

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