アンナ・ササキ 専任講師

英語英文学科
アンナ・ササキ専任講師
翻訳を通じて言葉遣い、異文化を勉強しましょう
児童文学が翻訳を通じて国から国へ移動することによって、その文学のエンターテインメント価値、教育的価値が変わります。その変化について研究しています。


教員インタビュー

Q1

学生時代の思い出や打ち込んだことについて教えてください。

 高校を卒業し、大学を決める時に留学をしたくなり、ロシアのモスクワにある大学に入学することを決めました。留学はとても有意義でした。今までステレオタイプなイメージとメディアを通してしか知らなかった国へ旅立ち、その教育機関に入ることでその国のイメージが変わり、自分自身も成長すると共に、その国でしかできない体験をし、自分自身をより理解できるようになりました。ロシアでは外国語として日本語を勉強しました。学部を卒業し、大学院を修了後、日本語力が上がった時に、今度は日本に留学したくなりました。日本には、ロシアと同じように、とても遠くて面白い、不思議な国というイメージを持っていたからです。
 日本の大学に無事入学し、大学院博士課程を再び歩むことになりました。それから4年経ちました。今このように頑張って日本語で皆さんに話しかけています。色々な国で教育を受け、その国のことを知ったり、インターンシップをしたりすることは、大学でしか得られない人生の喜びです。

Q2

先生が、ご自身の専門に取り組むようになったきっかけを教えてください。

 ロシアの大学院留学をしていた時に、児童文学を通じて異文化について研究していました。ある日、児童文学の翻訳が原本と違うところを見つけて「面白い」と思い、他に違うところがないか、別の本とその翻訳にも違うところがないかということを研究するようになりました。研究しているうちに児童文学の魅力の源について色々な論文を読んだり、児童文学翻訳を比べたり、児童文学を初めて読んでいる子供たちにインタビューしたりしました。こうして、一つの小さい「面白い」という思いから生まれたのが、私の博士論文と学術論文でした。今でも、児童文学に触れ合うためにアカデミックな世界に入ったのだと考えています。

Q3

研究テーマの魅力や面白さはどのようなところにありますか。

 児童文学翻訳は素晴らしい研究テーマだと思います。まず、児童文学そのものが人生の色々なシナリオをテストする仕組みになっています。また、ありえないと思うことが起こったらどうなるのかを想像する手段であり、読者にユニークな喜びを与えます。想像力が基になる児童文学では、色々な国の作品を手に入れることができます。
 児童文学翻訳は各国の児童文学を世界中に紹介できる手段です。世界の国はそれぞれ異なりますが、翻訳のおかげで違う国の価値観や文化に触れることができます。児童文学翻訳は、世界中の相互理解・相互信頼に繋がります。児童文学翻訳のおかげで、世の中がより平和になると信じています。

Q4

学生へのメッセージをお願いいたします。

 学生の皆さん、大学での勉強を楽しんでください。色々な授業を受けて、自分にとって面白い授業、勉強してみたい専門は何かということを、時間をかけて探してください。皆さんに会えることを楽しみにしています。

教員紹介


氏名
Anna Sasaki 
フリガナ
アンナ・ササキ
職種
専任講師
所属
英語英文学科
取得学位
博士(比較言語学)
博士(国際コミュニケーション)
学位取得大学
モスクワ国立言語大学
早稲田大学
最終学歴
早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了
専門分野
翻訳・通訳、児童文学翻訳
研究テーマ
私は児童文学の翻訳を研究しています。研究対象には、絵本・ファンタジー小説とその翻訳本、多言語での読み聞かせ、日英児童本の歴史、クリエイティブライティング、及び児童本作家による自作翻訳が含まれます。
所属学会(役職)
及び受賞歴
European Society for Translation Studies
International Association for Translation and Intercultural Studies
Children’s Literature Association
主要業績
・Sasaki, A. (2018). Identifying the language skill of consecutive interpreters. Towards the development of recommendations on language choices in interpreters’ notes. International Journal of Language, Translation and Intercultural Communication, 7, 33-44. https://doi.org/10.12681/  ijltic.16165  
・Sasaki, A., translator. (2019). Introduction to Cybersecurity Management. Publisher: Amazon Digital Services LLC; URL: https://www.amazon.com/dp/B07QSBSDQN/; ISBN: 4322132154 (Japanese Edition).  
・Sasaki A. (2020). Translating Sounds: A Study into the Russian-Language Translations of Onomatopoeic Proper Names in the Twentieth-Century English-Language Children’s Literature. In: Dybiec-Gajer J., Oittinen R., Kodura M. (eds) Negotiating Translation  and Transcreation of Children's Literature. New Frontiers in Translation Studies. Springer, Singapore. https://doi.org/10.1007/978-981-15-2433-2_11  
・Sasaki A. (2020). Reconsidering the contents of interpreters’ notes: A human-centered approach to classification. Yearbook of the Poznan Linguistic Meeting 6(1), 1 - 25. https://doi.org/10.2478/yplm-2020-0004  
・Sasaki A. (2021). iTranslate or iWrite? A case study of H. Yoneyama’s picture book self-translation In Dore M. (eds.) Humour in Self-Translation. Amsterdam: John Bengamins. (in press)
社会活動、
文化活動等
・Sasaki A., “Language as a mediator: A study into the decoding and encoding in consecutive interpretation”, Presenter, 6th Young Linguists’ Meeting in Poznan (YLMP 2018), Collegium Novum, Poznan, Poland, 23-25 November 2018.
・Sasaki A., “Interpreter training as an EFL education”, Presenter, The 13th FL Teaching and Research Mini-Conference in Matsuyama, Japan, 22, 23 September 2018.
・Sasaki A., “The means of translation of onomatopoeia proper names on the material of children’s literary fairy tales of the 21st century”, Presenter, From Morals to the Macabre in Translation for Children, Pedagogical University of Cracow, Poland, 4,5 April 2018.
・Sasaki A., “'Where is the real world?' English Translation of Magical Food in Miyuki Miyabe’s Brave Story”, Baltimore, Maryland, USA, 10-13 March 2022.