学修者中心の学びの実現に向けたICT活用・DX推進計画

1.背景と目的

清泉女子大学(以下「本学」という)が、科学技術の発展を背景に急速に変化する社会のなかで、建学の精神であるキリスト教ヒューマニズムに基づいた教育活動を円滑に行い、自分で考え判断し決断することができる自律的な学生を育てていくためには、ICTの利活用が必要不可欠である。
本学は人文学系を中心とする大学として、従来型の対面授業を重視しつつも、ICTの活用やDXの推進を通して学修者中心の学びを深化させることを目指す。学生一人ひとりの学びの履歴と成果を可視化し、個別最適化された教育を進める。
このため、学修者中心の学びの実現に向けたICT活用・DX推進計画(以下「本計画」という)によって ICT を用いた教育活動の推進について必要な事項を定めるものとする。

2. 基本方針

建学の精神に基づき自律的な学生を育てるという本学の責務を継続的に果たすため、教育活動の質を高めるためのICT活用・DX推進、学生の主体的・対話的・深い学びを支援する仕組みの整備を基本方針として掲げる。

3. 行動計画

3-1 BYOD環境の整備と支援

  • 全学生のPC持参(BYOD)を基本とし、授業・課外活動での活用を促進する。
  • 学内ネットワーク、電源環境、ソフトウェアライセンス、セキュリティ教育を充実させる。
  • ICTサポート体制を整備する。

3-2 学びの可視化と個別支援

  • 学修ポートフォリオと学生カルテシステムを統合した「学びのあゆみ」を活用する。
  • 成績、授業外学習、課外活動、資格取得などを一元管理し、学生・教職員双方が参照可能にする。
  • 学びのあゆみを基に、個別アドバイスや履修指導を実施する。

3-3 ICTを活用した授業方法の多様化

  • 対面授業を基本としつつ、ハイブリッド型授業やオンデマンド教材を適宜導入する。
  • アクティブラーニングやPBL(課題解決型学習)に適したICTツールを提供する。

3-4 生成AIの活用の導入

  • 研究活動支援、語学学習、ディスカッションの準備など、教育的効果の高い生成AI活用を試行する。
  • 学生及び教職員への生成AIリテラシー教育とガイドラインを整備する。

4. 推進体制

本計画を推進するための全学的な組織体制として清泉女子大学DX推進委員会を置き、計画策定、進捗管理、改善提案の実施を統括する。

5. DXを用いた学修者本位の学修の実現のための取組及び指標

学びのあゆみ(学修ポートフォリオを兼ねた本学の学生支援システム)を用いて、全学部における正規課程の授業について、学生の習熟度等のデータを把握し、当該データをもとに、以下のa及びbの取組を実施する。

a.すべての学生に対して当該データを可視化するとともに、データを基に習熟度別学習等の実施や学生の学修状況に応じた科目履修等の学生の学修計画に係るアドバイス等を各学期開始前に行う履修相談会により実施する。

b. すべての学生の学修状況及びその分析結果を教員等に対して可視化するとともに、全学教学会議(教育課程の構成等に関する方針の策定をはじめとする、教学上の重要な諸事項について検討・合議する学長の諮問機関)において、当該データに基づき、大学全体の教育課程の編成等における改善の検討を実施する。

<アウトプット指標>
  1. 「学びのあゆみ」の学生利用率(ログオン): 100%
  2. 「学びのあゆみ」において、1年次生が記入した大目標への教員コメントの登録数 100%
 
<アウトカム指標>
  1. 授業評価アンケートの「授業満足度」の平均値: 平均1.2以上(平均値の算出:「とても満足」を 2 点、「やや満足」を 1 点、「どちらともいえない」を 0 点、「やや不満」を-1 点、「とても不満」を-2 点)

付帯資料