土曜自由大学

春と秋の土曜日に行っている無料講座「土曜自由大学」のご案内です。

土曜自由大学とは

本学の「人文科学研究所」「キリスト教文化研究所」と「品川区」が共催で、春は5月、秋は10月の土曜日に行っている無料の公開講座です。各分野の専門家の講義を一般の方に聴いていただこうという趣旨の講座です。品川区を通じてお申し込みいただけます。ぜひご参加ください。
土曜自由大学

※2020年度は開催の予定はございません。ご参考として、昨年度の情報を掲載しております。

第37回土曜自由大学(秋のコース)プログラム

2019年10月5日(土)

13:10~

開講式挨拶

清泉女子大学 キリスト教文化研究所所長  竹田 文彦(たけだ ふみひこ)

13:20~14:40

●テーマ
環境としての自然

●講演要旨
 環境や生命や社会に関する多くの難題を抱えるわたしたち現代人は、「自然」の意味と価値を真摯に問い直し、文明のかたちを模索し直す必要に迫られているのではないでしょうか。当大学にゆかりのある今道友信先生(エコエティカ)や渡部真先生(自然ネットワーク進化)の発想を手掛かりに、文明を分泌する存在として人間を捉える視座からキリスト教ヒューマニズムを捉え返しつつ、「環境としての自然」を主題化し、「自然」をどのように受け止め、「自然」にどのようにかかわっていけばよいのか、についての考察を試みます。

●講師
上智大学神学部特別契約教授  瀬本 正之(せもと まさゆき)
京都大学理学部を卒業(1975年3月)後、母校六甲学院中高で2年間数学教員を勤めた後、イエズス会に入会。日本での修練期(2年)と勉学期(哲学2年+神学4年)の後、イエズス会司祭(叙階は1985年3月)として1986年9月より2年半米国ボストンに留学(Weston School of Theology)。帰国後、上智大学文学部人間学研究室(1991年4月~2008年3月)および同神学部神学科(2009年4月~2018年3月)の専任教員を経て、目下、神学部特別契約教授(2018年4月~現在)。

14:50~16:10

●テーマ
自然・技術・人間

●講演要旨
 2011年の東日本大震災および福島原発事故の直後、あるドイツ人哲学者が、カトリック神父としての自らの立場から発言をしました。科学技術の革新により、われわれ人間と「自然」との関わりは日々その形を変えつつあります。1950年代から反原子力を訴えてきたR・シュペーマンの技術倫理思想を手引きとして、技術を介して「自然」と交わる人間のあり方がいかなるものであるべきか、考えてみます。

●講師
早稲田大学非常勤講師  辻 麻衣子(つじ まいこ)
1985年東京都生まれ。上智大学大学院博士後期課程満期退学。専門は近代ドイツ哲学。カントの認識論を中心に、認識や知覚をめぐる問題を研究するほか、技術倫理や応用倫理といった現代における倫理学的領域の研究も行う。単著論文に「テーテンス・ルネサンスとカント」(『日本カント研究』第19号、知泉書館)、共訳書にクヴァンテ『人間の尊厳と人格の自律』(法政大学出版局)、シュペーマン『原子力時代の驕り』(知泉書館)など。

2019年10月12日(土)

13:20~14:40

●テーマ
上代日本の自然観
ー万葉びとと自然ー


●講演要旨
 『古事記』や『風土記』、そして今話題の『万葉集』など、上代(平安時代)に成立した文学作品には、自然に対しての描写が数多くみられます。この時代の人々はある時は花鳥風月を愛で、またある時は山河の暴威に苦しめられる、そうした自然と密着した暮らしを営んでいました。そうした記述から上代における人々の自然に対する眼差しを読み解いていきます。現在の文化や感覚との連続・断絶について考える機会を提供できれば幸いです。

●講師
清泉女子大学日本語日本文学科専任講師  仲谷 健太郎(なかたに けんたろう)
1989年大阪府生まれ。2018年大阪府立大学大学院博士後期課程修了。博士(言語文化学)。日本上代(奈良時代)文学専攻。『万葉集』を中心に、上代に詠まれた和歌や漢詩といった韻文作品の表現について、同時代の文字資料との関連や、中国文学からの影響の面から研究している。近年はこれまで閑却されてきた木簡や正倉院文書などの歴史資料に記された韻文について取り組む。

14:50~16:10

●テーマ
「自然」と“Nature”の進化

●講演要旨
 太古の昔、人々は自然の中に生き、おそらくは「自然」「nature」を表する言葉を持たなかったと私は考えています。現代では、西洋においても、東洋においても「nature」「自然」と言う言葉が存在し、その解釈はいろいろです。
 本講義において、「nature」「自然」という言葉がどのように使用されてきたのか、特に、ecology(生態学)的な概念が必要となった現代においてどのように使用されているのかを見てきます。具体的には文学的、社会的、経済的、宗教的な観点から「nature」「自然」という言葉がどのように使用されてきたのか、そのプロセスを見ていきたいと思います。特に文学的な観点から今昔物語集、俳句、WIlliam Wordsworth, Emily Dickinson, Gary Snyder, 石牟礼道子などの作品におけるこの言葉の使われ方を考えていきたいと思います。

●講師
元清泉女子大学英語英文学科教授  ブルース・アレン
米国ボストン生まれ、米国のAmherst Collegeで学士号、上智大学院で修士号(比較文化)を取得。
2009年より、清泉女子大学英語英文学科の教授
主な研究テーマ:翻訳(特に石牟礼道子の作品)、比較文学、環境文学
石牟礼道子の『天湖』(Lake of Heaven) の英訳 (Lexington Books, 2008)
石牟礼道子の新作能『不知火』の英訳(Lexington Books, 2016)
今昔物語集の共同英訳(Tuttle Books, 2015)
Ishimure Michiko's Writing In Ecocritical Perspective, (Lexington Books, 2016)

申し込み方法

必要事項

往復はがきに「清泉女子大学"土曜自由大学"希望」として、
以下をご記入のうえ、下記宛にお送りください。
・住所
・氏名(ふりがな)
・年齢
・連絡先電話番号

〒140-8715  品川区広町2-1-36
  品川区文化観光課 生涯学習係 まで

※品川区ホームページから電子申請もできます。(9月1日~)

申込期間(秋のコース)

9月1日(月)~ 9月24日(火)〈必着〉

受講にあたって

受講料無料
受講対象者16歳以上で受講を希望される方
定員300名(定員を超えた場合は抽選)
会場清泉女子大学 2号館4階 240教室
受講上の
注意
・受講には品川区発行の受講証が必要です。
 受講を希望される方は、必ず申込手続きをお取りくださいますようお願いいたします。
・いただいた個人情報は(1)出席簿の作成(2)事務連絡(3)統計資料作成を目的に使用させていただきます。

お問い合わせ先

品川区文化観光課 生涯学習係     
TEL:03-5742-6837(直)  FAX:03-5742-6893