土曜自由大学
春と秋の土曜日に行っている無料講座「土曜自由大学」のご案内です。
土曜自由大学とは
本学の「人文科学研究所」「キリスト教文化研究所」と「品川区」が共催で、春は5月、秋は10月の土曜日に行っている無料の公開講座です。各分野の専門家の講義を一般の方に聴いていただこうという趣旨の講座です。品川区を通じてお申し込みいただけます。ぜひご参加ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンライン開催、または中止になることがあります。ご了承ください。
第41回土曜自由大学(秋のコース)プログラム ~テーマ「女性」~
2023年10月7日(土)
13:10~
開講式挨拶
清泉女子大学 キリスト教文化研究所長 松井 ケテイ (まつい けてい)13:20~14:40
●テーマ
戦後ラジオが伝えた「人間宣言」
●講演要旨
大本営発表を流し続けたラジオは、日本が敗戦して連合国の占領下に置かれた後、一転して民衆の声を流しはじめた。この「マイクの開放」によって、戦後放送は民主化されたと言われてきた。 しかし、民衆が一体何を訴えていたのかは、長らく不明のままであった。本講演の参加者には、約80年前に放送されたラジオ番組の数々を実際に聞いてもらう。なかでも、ある女性による「人間宣言」に光を当て、これまで明らかにされてこなかった戦後史を照らし出していく。
●講師
清泉女子大学英語英文学科専任講師 太田 奈名子(おおた ななこ)
戦後ラジオが伝えた「人間宣言」
●講演要旨
大本営発表を流し続けたラジオは、日本が敗戦して連合国の占領下に置かれた後、一転して民衆の声を流しはじめた。この「マイクの開放」によって、戦後放送は民主化されたと言われてきた。 しかし、民衆が一体何を訴えていたのかは、長らく不明のままであった。本講演の参加者には、約80年前に放送されたラジオ番組の数々を実際に聞いてもらう。なかでも、ある女性による「人間宣言」に光を当て、これまで明らかにされてこなかった戦後史を照らし出していく。
●講師
清泉女子大学英語英文学科専任講師 太田 奈名子(おおた ななこ)
1989年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門はメディア史(日本放送史)。現在、清泉女子大学文学部英語英文学科専任講師、東京大学教養学部非常勤講師。主な業績に『占領期ラジオ放送と「マイクの開放」ー支配を生む声、人間を生む肉声ー』 (慶應義塾大学出版会、2022年2月、第9回内川芳美記念メディア学会賞受賞)など。
14:50~16:10
●テーマ
シャルトルの北薔薇窓にみる聖母マリア像
●講演要旨
今日のシャルトル大聖堂は1194年の大火災をうけて後の再建である。 それ以前の聖堂と大きく異なる点はステンドグラスが大規模に導入さ れたこと。中でも三つの薔薇窓は13世紀前半を代表する優れた作例だが、この講座では特に北正面の薔薇窓に注目する。
聖母崇敬の巡礼地としての歴史、ステンドグラスの発展を促した要因、 寄進者である王侯貴族との関わりなどを考察しながら、地上から肉眼で は見えない薔薇窓の細部にも分け入ってみよう。
●講師
清泉女子大学名誉教授 高野 禎子(たかの よしこ)
シャルトルの北薔薇窓にみる聖母マリア像
●講演要旨
今日のシャルトル大聖堂は1194年の大火災をうけて後の再建である。 それ以前の聖堂と大きく異なる点はステンドグラスが大規模に導入さ れたこと。中でも三つの薔薇窓は13世紀前半を代表する優れた作例だが、この講座では特に北正面の薔薇窓に注目する。
聖母崇敬の巡礼地としての歴史、ステンドグラスの発展を促した要因、 寄進者である王侯貴族との関わりなどを考察しながら、地上から肉眼で は見えない薔薇窓の細部にも分け入ってみよう。
●講師
清泉女子大学名誉教授 高野 禎子(たかの よしこ)
1952年生まれ。元清泉女子大学文学部文化史学科教授。
専門は西洋中世美術史で特に英仏のステンドグラスの歴史を 研究対象としている。近著に『シャルトルの彫刻たち -聖母の 衣の裾に触れるー』(八坂書房、2023年3月)刊行他。
専門は西洋中世美術史で特に英仏のステンドグラスの歴史を 研究対象としている。近著に『シャルトルの彫刻たち -聖母の 衣の裾に触れるー』(八坂書房、2023年3月)刊行他。
2023年10月21日(土)
13:20~14:40
●テーマ
性的マイノリティと人権
●講演要旨
LGBTと称される性的マイノリティの定義と実態について、人権問題と絡めて話す。講師自体がトランスジェンダーの当事者であり、自身の体験を踏まえて、LGBTの心のよりどころとなる性善寺を建立した経緯、相談会や、自分の望む性別での戒名授与、永代供養、同性結婚式など、寺での活動について、具体例を挙げながら、今後の展望も交えながら話す。
●講師
性善寺住職・高野山大学非常勤講師 柴谷 宗叔(しばたに そうしゅく)
性的マイノリティと人権
●講演要旨
LGBTと称される性的マイノリティの定義と実態について、人権問題と絡めて話す。講師自体がトランスジェンダーの当事者であり、自身の体験を踏まえて、LGBTの心のよりどころとなる性善寺を建立した経緯、相談会や、自分の望む性別での戒名授与、永代供養、同性結婚式など、寺での活動について、具体例を挙げながら、今後の展望も交えながら話す。
●講師
性善寺住職・高野山大学非常勤講師 柴谷 宗叔(しばたに そうしゅく)
1954年大阪市生まれ。早稲田大学文学部卒業。高野山大学大学院博士課程修了。博士(密教学)。性善寺(浄峰寺=単立)、高野山真言宗大鳥寺住職。高野山大学非常勤講師。高野山本山布教師。元読売新聞記者。著書に『江戸初期の四国遍路 澄禅『四国辺路日記』の道再現』(法蔵館)、『四国遍路 こころの旅路』(慶友社)、『空海名言法話全集 空海散歩』1~10巻(筑摩書房、共著)など。
14:50~16:10
●テーマ
ガブリエラ・ミストラルとアルフォンシーナ・ストルニ
ー近代ラテンアメリカの女性詩人の足跡をたどるー
●講演要旨
スペイン語圏を含む世界の多くの地域では、かつて知的な活動は男性の領域とみなされており、詩人や小説家のほとんどが男性でした。しかしその後、欧米を中心に生じた女性の権利を擁護する動きはスペイン語圏にも伝播し、19世紀末から20世紀前半にかけてラテンアメリカにおいて、すぐれた女性詩人が何人も頭角を現したのです。本講座ではチリとアルゼンチンを代表する二人の女性詩人の生涯と作品を通じて、その魅力に迫ります。
●講師
清泉女子大学スペイン語スペイン文学科准教授 駒井 睦子(こまい むつこ)
ガブリエラ・ミストラルとアルフォンシーナ・ストルニ
ー近代ラテンアメリカの女性詩人の足跡をたどるー
●講演要旨
スペイン語圏を含む世界の多くの地域では、かつて知的な活動は男性の領域とみなされており、詩人や小説家のほとんどが男性でした。しかしその後、欧米を中心に生じた女性の権利を擁護する動きはスペイン語圏にも伝播し、19世紀末から20世紀前半にかけてラテンアメリカにおいて、すぐれた女性詩人が何人も頭角を現したのです。本講座ではチリとアルゼンチンを代表する二人の女性詩人の生涯と作品を通じて、その魅力に迫ります。
●講師
清泉女子大学スペイン語スペイン文学科准教授 駒井 睦子(こまい むつこ)
横浜生まれ。家族の転勤に伴い、アルゼンチン共和国ブエノスアイレス市に居住、スペイン語と出会う。帰国後、清泉女子大学文学部編入学を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程を修了(博士(学術))。
専門はスペイン語圏の近代詩で、ラテンアメリカの女性詩人に特に注目している。単著『アルフォンシーナ・ストルニの詩の道程――モデルニスモから前衛、アンティソネットの創造へ――』(渓水社、2020年)。
専門はスペイン語圏の近代詩で、ラテンアメリカの女性詩人に特に注目している。単著『アルフォンシーナ・ストルニの詩の道程――モデルニスモから前衛、アンティソネットの創造へ――』(渓水社、2020年)。
申し込み方法
必要事項
往復はがきに「清泉女子大学“土曜自由大学”希望」として、
以下をご記入のうえ、下記宛にお送りください。
・住所
・氏名(ふりがな)
・年齢
・連絡先電話番号
〒140-8715 品川区広町2-1-36
品川区文化観光課 生涯学習係 まで
※品川区ホームページから電子申請もできます。
以下をご記入のうえ、下記宛にお送りください。
・住所
・氏名(ふりがな)
・年齢
・連絡先電話番号
〒140-8715 品川区広町2-1-36
品川区文化観光課 生涯学習係 まで
※品川区ホームページから電子申請もできます。
品川区ホームページの電子申請からお申込みください。
申込期間(秋のコース)
9月1日(金)~ 9月20日(水)〈必着〉
受講にあたって
受講料 | 無料 |
受講対象者 | 16歳以上で受講を希望される方 |
定員 | 150名(定員を超えた場合は抽選)抽選の結果は9月25日以降になります。 |
会場 | 清泉女子大学 2号館4階 240教室 |
受講上の 注意 | ・受講には品川区発行の受講証が必要です。 受講を希望される方は、必ず申込手続きをお取りくださいますようお願いいたします。 ・いただいた個人情報は(1)出席簿の作成(2)事務連絡(3)統計資料作成を目的に使用させていただきます。 |
お問い合わせ先
品川区文化観光課 生涯学習係
TEL:03-5742-6837(直) FAX:03-5742-6893
品川区文化観光課 生涯学習係
TEL:03-5742-6837(直) FAX:03-5742-6893