古典文学を学ぶ意義
なぜ古典文学を学ぶのか
大学でなぜ「日本語・日本文学」を学ぶのか。
私たちは、「日本語、日本近代文学および古典文学と向き合うことで、社会に出てからも役に立つ調査・分析手法、深い考察力を身につけてほしい」と考えています。

その中でもなぜ「古典文学」を学ぶのか。
この問いに対して、1年生必修科目の「日本古典文学入門演習」を受講している学生からは、次のような回答が寄せられています。
- 中高の頃に作った土台をもとに大学で改めて古典を学ぶことで、新しく得た視点から物事を考える力を養えるから
- 過去の人々の考え方や歴史を学ぶことで現在との違いを比較し、これからに活かしていくことが出来るから
- 海外進出が謳われるこの世の中で、あえて自分の国を知ること(=古典を学ぶこと)は原点回帰となり必要なことだから
- 日本のことをより深く知ることができるので、海外の人と交流を持ったときに自国について自信を持って紹介することができるから
日本語日本文学科では、古めかしい価値観を押し付けたり、現代社会とはかけ離れた仮想の世界に遊ぶことを勧めたりしているわけではありません。学生たちは、「今」の国際社会を生きるために、古典を学ぶことの意義をしっかり踏まえて学びを深めています。
「日本古典文学入門演習」(1年次必修科目)
「日本古典文学入門演習」では、高校古典の復習をしながら、文法や和歌の修辞についての理解を深め、古典文学をより深く味わえるような知識を蓄えていきます。高校では触れることのなかった古典作品も紹介し、文学に描かれた多様な「人間」の姿を学びます。古の日本の文化や思想を知ることが、今の私たちの生き方を考えることに繋がるのです。オンライン授業「日本古典文学入門演習」動画(YouTube)
→なぜ「けり」に詠嘆の意味があるのか?(4:48)

調査・分析手法、考察力の身につけ方
2年次の「基礎演習」、3年次の「演習」では、自分で調べ、考え、まとめ、発表するというステップを経験してもらいます。それは、卒業論文に向けての段階的な学びであると同時に、論理的な思考力やプレゼンテーション力という、これからの人生に役立つスキルを高めるための訓練でもあります。

日本語で書かれた文献を正しく理解し、わかりやすい日本語で相手に伝えること。日本語日本文学科の学びで身につけた力は、どんな社会にあっても必要とされるものです。
取得できる資格・取得した人数
2021年3月卒業者(単位:人)
中学校教諭一種(国語) | 9 | 高等学校教諭一種(国語) | 9 |
中学校教諭一種(宗教)* | 0 | 高等学校教諭一種(宗教)* | 0 |
司書教諭 | 2 | 司書 | 20 |
学校司書 | 1 | 学芸員 | 2 |
日本語教員 | 7 |
卒業後の進路
